■2014年09月19日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
現状にホメるべきところがないときには、将来のことをホメろ。
人をホメるときには、ウソでもかまいません。 つまり、今現在は、そういうホメるべき点が存在しなくても、 将来的に、そういう点を相手が持ってくれるようになるために、 どんどんウソをついてあげるべきなのです。(略) こんな実験があります。 米国ノースウェスタン大学のリチャード・ミラー博士の 研究グループは、シカゴにある公立小学校の5年生たちに、 ゴミを散らかさないようにさせたいと思いました。 そのため、ミラー博士たちは、あるクラスの子どもたちには、 「みんな、とてもキレイ好きなのね」 「このクラスは、ゴミを散らかさない生徒ばかりなのね」 と、先生にウソをつくように頼んでみました。 別のクラスの子どもには、 「どうしてゴミを散らかしてはいけないのか?」 ということを、理屈っぽく講義形式で話してみました。 さあ、では、どちらのクラスの方が ゴミを散らさなくなったでしょうか。 実験を開始する前は、どちらのクラスとも、 きちんとゴミ箱に捨てるのは、約20%の生徒だけでした。 ところが、 「みんな、とてもキレイ好きなのね」とホメてみると、 (ウソをついてみると)、なんと80%以上の子どもたちが、 きちんとゴミ箱まで持っていって捨てるようになったのです。 「どうしてゴミを散らかしてはいけないのか?」 という説明をしたクラスは、45%の子どもたちしか 捨てるようにはなりませんでした。 理屈っぽいことを述べるよりも、ウソでも ホメてあげるようにしたほうが、はるかに効果的だったのです。 今のところ、ホメるべき点が見つからなくても、 そんなことは気にしてはいけません。 ホメるべきところは、あなたが作ってあげればいいんです。 どんどんウソをついてください。 今はウソでも、そのうち、真実となるに違いありません。
まゆの感想
ホメたくても、どうしてもホメるところが見つからない、
見つけたくもないなんてことはあるものです、切ないことに。 とくに、身近にいる人については、厳しい見方になってしまい、 気になるところだけが見える、イヤなところだけが見える、 なんてことにもなりがちです。 そんなときに、有効なのが今日のやり方です。 たとえば、今のところ、まったく勉強をしていない子どもには、 「よくお勉強しているね」とホメることはできないけれど、 「あなたは、本を読むのが大好きな人になるよ」と、 将来について大いに期待が持てそうな発言をすることによって、 ホメることができるというのです。 これが、ホメることになるかどうかはさておき、 その人がよくなればいいし、こちらも気分がいいはずです。 その人が持っている、何かに注目して、そこに期待をこめて、 「きっと○○できると思うな、そんな力ありそうだもん」 などと、言うことはできます。 内藤さんも、おかあさまに、 「お前は好奇心が強い子どもだから、絶対に勉強するのが面白くて、 面白くて、どうしようもなくなるよ」と、10年間ホメ続けて もらった結果、本当に勉強が大好きな人間になったそうです。 傍らにいる、「もう、この人どうしようもない」と思っている方に、 そんな将来のホメ言葉を言ってみるのはいかがでしょうか? たとえば、ガンコでこちらの言うことを聞かない人がいたら、 「あなたは、すごく意思が強いから、きっと今の仕事を、 誰よりも、しっかりとやり遂げることができるね」 いつもトゲトゲとしている人には、 「あなたには、とても正直で人間的なところがあるから、 それをいい方に活かせば、きっと周りから信頼されるね」 勉強嫌いな子どもには、 「あなたは、すごくヒラメキと感性がいいから、 それを活かして勉強したら、きっと成功するね、間違いないよ」 なんて。 ホメ言葉が見つからない人に、どんな将来的ホメ言葉を 見つけるか、考えて、実行してみるのも楽しそうです。 ぜひ、週末にチャレンジしてみてください。 そうそう、否定されても、その時には受け入れられなくても、 何度も何度も、何年間にわたっても言い続けると その成果が確実にでてくるそうですよ。 やってみましょう、こちらも楽しみながら(笑) |
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