■2014年06月11日の「今日のことば」■
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上り坂のときには、昨日までもっていなかった能力や資源を、
今日は身につけて、どんどん成長、発展することができた。 下り坂とは、その反対に、昨日までもっていた能力や資源を しだいに失っていく過程である。 昨日できたことが今日できなくなり、 今日できたことが明日はできなくなる… 問題はこれまで、人生の上り坂のノウハウはあったが、 下り坂のノウハウがなかったこと。 下り坂のノウハウは、学校でも教えてくれなかった。 そして上りよりは、下りの方がノウハウもスキルもいる。
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人は、増やすこと、成長すること、開発すること、作ること、
大きくなることなどの上り坂は、がんばれるし希望を持ってやれます。 そして、そのためのノウハウやスキルは、行け行けどんどんで、 前例者たちがあれこれと教えてくれますしいっぱいあります。 ところが、減らすこと、引くこと、収束させる、捨てること、 小さくなるなどは、どうしてもマイナスのイメージになり、 イヤと思うし、それを伝えようにも、誰も聞きたくない、 やりたくない、ということになりがちで、 そのノウハウはスキルは、あまりないですよね。 でも、上りがあれば、下りがあります。 永遠に上には上がれません。 「高齢社会をよくする女性の会」の代表の樋口恵子さんは、 こう言っておられるそうです。 「「人生100年時代」だという。もし50代に 人生のピークがくるとしたら、 前半が上り坂、後半が下り坂。 その配分は半々くらいと承知しておくようがよい」と。 これからは、下りのノウハウ、スキルも必要なのですね。 いつか自分にも確実に「下り」がやってきますし。 どうしていいかわからないし、これからいろいろ模索して、 自分なりの「美しい下り」「明るい下り」「感謝の下り」 を身に付けて、坂を下っていきたいと思います。 |
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