■2014年04月18日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
三鷹青年会議所のメンバーで自衛隊に研修に行った時の話しです。
「戦闘時、誰かが1秒遅れたら、部隊の撤退も1秒遅れることになる。 それが原因で、飛んできた爆弾で全滅するかもしれない。 だから、時間を厳守するように。 もし、誰かが遅れたら連帯責任だ。 1秒遅れるごとに、全員で腕立て伏せを10回やってもらう」 と教官から言われていました。 1日の研修の最後に行われたミーティングでは、 「明日は朝7時から研修を行う。朝7時にグラウンドに集合。 誰かが遅れたら分かっているな」 と言われて解散になったので、私たちは絶対に遅れないように、 お互いに起こし合うことを固く約束して眠りました。 次の朝、放送用のマイクから、 「臨時集合、今から10分以内にグラウンドに集合」 という号令が聞こえて目が覚めました。 時計の針は、朝5時を指しています。 急いで自分の装備を整え慌ててグラウンドに集合しましたが、 2分ほど遅れてきたメンバーがいました。 教官は時計を見ると、 「腕立て伏せ用意、1200回、いーち、にーい…」 と号令をかけ始めました。 みんなは「どうして遅れたんだよ」と遅れたメンバーを 恨めしそうに見ながら腕立て伏せを始めましたが、 やがて全員力尽きて倒れました。 するとそれを見届けた教官が、 「1番、悪い奴は誰だったと思う?」 と質問しました。みなは再び、 いっせいに遅れてきたメンバーを見ましたが、 その様子を見ていた教官は、 「まだ、分からないようだな。 一番悪い奴は、最初に来た奴だ。 最初に来た人間は遅れている人を助けることができたはずだ。 お前らは仲間だろう?仲間を助けようとしないから、 結局は自分も辛い思いをするんだ。 一人の力では限界がある。 目的は一人で達成するものではない。 みんなで達成するんだ」 と、話しました。
まゆの感想
少し長くなりましたが、この本に書いてある話のひとつです。
また、この話の後にこんな話が書かれていました。 「忙しい状況に置かれると、自分のことばかりに注意が いってしまって、本当に困っている人が見えなくなります。 「自分は悪くない」 「一生懸命に生きているのに、どうしてこんな辛い目に遭うんだ」 と感じるときは、ぜひ周りに目を向けてみてください。 学習塾の先生から聞いた話しです。 受験が近くなって、休み時間に自分の勉強を必死にやっている 子どもよりも、他の子どもに、 「分からないの?それはこうやればいいんだよ」 と教えてあげる子どもの方が、理解が高まり合格するそうです。 困っている人を助けることは、結局自分を助けることに なるのではないでしょうか?」 「誰かを助ける」「助け合う」ということがいかに大切か、 そしていつか自分が助けてもらうかもしれず、 自分を助けることにもなると覚えておきたいと思います。 忙しいから、余裕がないから、「助けられない」などと、 1人で突っ走らず、周りを切り捨てずに… |
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