■2014年03月11日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ふつうは、「楽」だから「幸せ」、
「苦」だから「不幸せ」と考えてしまう。 しかし、「楽」だけど「不幸せ」ということもあるし、 「苦」だけど「幸せ」ってこともある。 実は、「楽」だから「幸せ」って感情は 薄っぺらな幸福、偽りの幸福かもしれない。 「苦」だけど「幸せ」って感情は深い幸せ、 本当の幸福かもしれない。 「苦」であっても、 自分自身が生き生きした状態であれば、 それは幸せってことだ。
まゆの感想
フランスの小説家、アンドレジイドは、
この「幸せ」について、こう言っているようです。 「幸福になるには、快楽を得ようとひたすら努力することではなく、 努力そのもののうちに快楽を見いだすことである」 「楽」だけど、「面白くない」「つまらない」 「やり甲斐がない」なんてこと、ありますよね。 これは、自分の力をもてあましている状態なのか、 「楽」の中にいて、安住し過ぎて、 何もできなくなる自分を怖れている気持ちが あるからかもしれません。 確かに、「楽」の中にいると、「楽」なあまり、 次に向かうのがおっくうになり、自ら何かをしていこう、 成長しようという気持ちがなくなり、 「苦」に対する耐性もなるなるように思います。 それに、 「ああ、ここまでしなくてもいいんだ」 「これだけやっとけば、それでいいんだ」 なんて思ってしまうと、それだけの力しか出さなくなりますから、 いつの間にか、本来の力も出せなくなってきてしまいます。 やはり人間は、「苦」があっても、自分の力を出せ、 その力を出し、それが役立ち、その苦労が報われるときに、 大きな充実感と本当の幸せが得られるのかもしれません。 「苦」の中にいるときは、「苦」ばかりが見え、のしかかり、 努力ばかりで報われないように思えてもきますが、 その先にある、光や、楽しみ、幸せを信じていきたいものです。 |
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