■2014年02月24日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
私たちは本来楽をしたい、なまけたいという気持ちを持っています。
ですから、心と体によい座禅、呼吸法でも、ときどき、続けるのが 嫌になり、なまけようとします。 このようなときに「一寸の線香 一寸の仏」という 一休さんの言葉を思い出してください。 これは本来、 「一寸の線香 一寸の仏 寸〃積みなす丈六の仏 三十二相 六十種 自然に荘厳(しょうごん)す 本来の人」 という詩です。 一寸の間でも座禅をすれば、 自分の価値、徳は、一寸の分だけ大きくなる。 これをいつもやっていれば、 奈良の大仏のように一尺六寸もある偉大な仏になるのだ。 仏の清らかな上にも、かたじけなく感ずるような姿、 これが本来私たち全員が持っている姿なのだ。 それが自然に現れてくるのだ、という意味の詩です。 何かけだるくなる、あまり気が進まない、 やる気がしない、というような場合には、 「一寸の線香 一寸の仏」 と口ずさむと意外に元気が出て、やる気が出てきます。
まゆの感想
仏教では、私たちの思うこと、言うこと、行うことの
すべては、業(ごう)という貯金箱に蓄えられていくそうです。 そして、とくに人に知られずに行うよいことは、 大きな利子がついて、その貯金も多くなり、 その結果、もたらされる幸せの程度も大きくなるそうです。 考えてみれば、すべては、 ちょっとずつの積み重ねで大きくなっていきますよね。 今は小さくても、積み重なれば大きなものになっていきますよね。 今の小さなことを、小さいからとバカにしたり、 軽く見てはいけないのですね。 生きていると、自分のやってることに 「なんのためにやっているのか? やっても、ムダ、無駄、何にもならない」 「こんな小さなことやったって、なんの役にも立たない」 「あーあ、やる気なし、やりたくない~」 とか、生きていることに対しても、 「生きている意味などあるのか」 「ああ、もう生きていたくない」 なんて、思えてくるときもありますが、 そう思ったら、その考えを止めて、 「一寸の線香 一寸の仏」 と言い換え、これを口ぐせにし、 自分の価値をあげ、徳を積んでいったほうが、 はるかにいいように思います。 それがたとえ、小さなこと、無駄に思えても… 「一寸の線香 一寸の仏」 と口ずさんで、今日も元気だしていきましょう。 |
|