■2014年02月07日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「いまの若いもんは、言葉遣いがなっとらん」
と怒る年配者が多い。 ●いい間違いをする ●常識のない言葉の使い方をする ●わけのわからない流行語を使う ●敬語の使い方がなってない しかし私の見るところ、若者の言葉遣いをウンヌンする年配者は、 必ずしもほんとうに言葉遣いについて怒っているわけではない。 心寂しいから、そんなイチャモンをつけているのではないか? 若い人が、自分たちのいうことに真剣に耳を傾けてくれない寂しさ。 若い人が、なんの相談にもきてくれない寂しさ。 若い人たちから、時代遅れとみなされる寂しさ。 そんな寂しさから、なんだかんだいって、つい若い人に いいがかりをつけたくなってくる…そこには、 もっと若い人にかまってほしいといった心情があるように見える。 下の子がうまれたとたんに親にわがままをいって自分に注目を 取り戻そうとする、そんな上の子の心情に通ずるものがある。(略) さて若い人たちにもいっておこう。 「年配者は言葉遣いにうるさいから話しづらい。付き合いにくい」 という人が多いのだが、いまいった通り、じつは 言葉遣いのことなどあまり意識することはない。 それよりも会話する機会を密にすることだ。 職場では、報告、連絡、相談を密にして、 意思の疎通をよくはかっておくこと。 年配者を、ほったらかしにしておかないこと。 それができれば、多少言葉遣いが悪くても、敬語の使い方が なっていなくても、年配者にかわいがられる。 年配者を味方につけておくこと。 なんといってもその経験と知識は、 若い人たちが持っていないものだ。 何か困った局面におちいったとき、必ず役に立つ。
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