■2013年12月11日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
おそらく、人間の陥る最大の誤りは、まず、
人に何かをしてあげたらすぐ見返りがあることを期待すること、 そして次に、見返りは自分が与えたものと同程度の価値を 期待することだろう。 だが実際には、なんらかの返礼を受けたとしても、 ずっと後になってからということもよくあるし、 内容の点でバランスがとれていないと思うことも多いだろう。 相手がお返しをしたくもできない状態の時もある。 つまり、見返りを期待すると、いずれ落胆する確率が高い。(略) 私は、テンプルトン財団の創始者で、慈善家として世界的に有名な 大富豪ジョン・マークス・テンプル卿が、あるとき 私に語った言葉を忘れることができない。 「人に与えることの本当の報酬は、与えがいのある人に 与えた後に感じる『心温まる嬉しい気分』なのだよ」 このことは、誰にとっても真実に違いない。 あなたが誰かに何かを与えた時、受け取った人が喜びを感じれば、 あなたもそれと同じくらいの強い喜びを感じる。 なぜなら、そのときのあなたは精神性が豊かになるからである。 実は、それ以上重要なことは、本当は一つもないのだ。
まゆの感想
これが、運が強い人の与え方だということです。
しかしながら、世の中には、たかりの手合いもたくさんいるし、 際限なく何かを頼んできたり、金の無心にくる依存性の強い人たち、 初めからだますつもりの連中もいるから、だれかれでなく、 「気前よくするのも、ちゃんと相手を見てから」ということと、 与えがいのある人に与えたら、与えたことは忘れること、 「投資とは違う」ことをわかっていることが、大切だそうです。 私の知り合いが、しばらく前に入院しました。 そのとき、こんなようなことをしみじみ言っていました。 「今、私は、かつて世話をした姪たちに身の回りのことをして もらっている。 けれども、世話をしていた時には、いつも、なぜこの姪たちの 世話を私がしなければいけないんだと思い、こき使っていた。 しかし時が立って、立場が逆転して、こうして今度は、 私が世話をしてもらう番になった。ありがたいと思う。 人の世話をしたとか、だれかれに○○をしてやった、 面倒みてやった、などと言うものじゃない。 時は回っているし、いつ何時自分がどうなるかわからない。 見返りなんてものは、どんなときにどんな形で返ってくるか、 本当にわからないものだね」 誰かに何かをやってあげたと思うと、確かにその見返りは 期待してしまいます…まだまだ小者な私です(笑) でも、今は、できるだけ覚えておかないようにして、 気持ちよくやる、そのことだけを心がけるようにしています。 だって、覚えていると、いつまでも期待して それが態度にでたりして、自分の気分が悪いので。 そして、やってもらって嬉しかったこと、 ありがたかったことには、倍返し! いつか、精神性豊かな人間になれるといいなと思っています。 |
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