■2013年07月11日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
人が生きていく上で必要なのは知識ではなく、知恵です。
そういうことをいうと、 「では、どうやれば知恵を手にすることができるのですか?」 と多くの人が聞いてきます。(略) 知恵というのは、勉強すれば手に入るものではありません。 そもそも「手に入れる」という感覚を持っていては、 知恵はつきません。 そのことを多くの人が勘違いしています。 知恵というのは、読んで字のごとく「恵みを知る」ものです。 つまり、知恵をつけるには、まず恵まれていることに気づき、 それに感謝しなければならないのです。 幸せを感じてそれに感謝するとか、あるいは人に 幸せ感を与えられるとか、そういったことが 生きていく姿勢の基本にあって、はじめて知恵につながります。 人との出会いも大いなる恵みですし、朝、昼、晩と食べている 食事にしても自然から恵まれたものです。 自然の恵みをいただくから、食べる前に「いただきます」 と言うわけです。 そんなふうに「恵み」を常に感じ、 自分の身体の中心にそれを意識していかないと、 本当の「知恵」は育っていかないものです。
まゆの感想
ある本で、こんな話しを読んだことがあります。
同じ学校を出た学生が社会に出ました。 1人は、知識を詰め込んで自信満々に社会に出ていきました。 もう1人は、知識はそれほど身についていませんでしたが、 何事にも取り組む気持ちで社会にでました。 数年後、2人が出合うと、知識があった学生は、 人間関係で苦慮し仕事もうまくいっていないということでした。 もう1人は、仕事も順調で、充実した日々をおくっていました。 知識のある学生の方は、こう言ったそうです。 「みんなバカばかりで、何もわかっちゃいない。 自分の方が知識がある。人に頭をさげて教えてもらうことはない」 もう1人は、 「何も知らない世界に入ったから、いろいろ教えてもらってる。 教えてもらって本当にありがたい」 はたして、知恵を身につけていけるのはどちらでしょう。 著者の雀師桜井さんは、 知恵を身につけるには、その知恵を素直に聞けることも、 大切だといっておられます。 まだまだ、知恵を身につけたいので、恵みを感じ、感謝し、 素直に人の知恵を聞いていきたいものだと思いました。 |
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