■2013年07月10日の「今日のことば」■
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プロスペクト理論の価値関数があります。(表略)
金銭が大きくなると、利益の場合も損失の場合も、 些少な差が気にならなくなるということです。 (買い物で)2万円が1万円になることは喜ぶのに、 101万円が100万円になるのは前者ほど喜ばないことに 注意してください。(略) また、例えば200ドルの利益を得たときの嬉しさが25なのに、 200ドルの損失を被った時のつらさは50以上です。 つまり 「人は損を強く意識し、一方で得をあまり感じられない生き物」 なのです。(略) 人は失うことの方が辛く感じるものです。 実際には自分が感じているほど、 本当は損をしていないかもしれません。 それでも得は小さく、損は大きく感じるのです。 同じ量の幸福と不幸では、不幸のほうが 大きく感じうるということなのです。 だから、ささやかな幸福を大きく喜んでみます。 自分にとっての大きな不幸は、実はそう思えてしまうだけ なのかもしれないと考えます。 それでちょうどよいのです。 もっと得たことを喜びましょう。
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同じ1万円でも、元の価格によって感じ方が違う、思い当たります、
このプロスペクト理論価値関数。 確かに、101万円が100万になるといわれても、 嬉しさより、もう少し安くしてもいいのじゃないのと思いますもん。 また、例えば、101万円から1万円を盗まれたとしたら、 それほどがっくりはきませんが、2万円から1万円盗まれたら、 「やられた」とたいそう悔しい思いをすると思います。 さらに、100万円持っているときに、1万円もらうのと、 1万円しか持ってないときに、1万円もらうのとでは、 その嬉しさも全然ちがいます。 「人は損を強く意識し、一方で得をあまり感じられない生き物」 と同時に、持っているものの量によっても、 損失や得の感じ方が違うものだと思います。 お金持ちの方の書かれた本を読むと、その方々は、 金額にかかわらずお金に感謝して、お金を大切に扱う、 (それが1円でも)そして、そんな方々のところに、 お金は喜んでやってきて、お金がたまっていく、 とよく書かれています。 幸福も、今の幸福に感謝して、喜び、大切に扱ってこそ、 さらにやってきて、大きく広がって行くのかもしれません。 今の自分の持っているものに、今の幸福に感謝し、 大切に扱っていきましょう。 |
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