■2013年06月21日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
わたしは、「友人、上司、子ども、あるいはパートナーが
考えていることがわかる」という人の話をよく聞く。 わたしの考えていることもわかると言う人も珍しくない。 往々にして、その思い込みは間違っていることが多い。 彼らが誤った推測をするのは、 相手の表情やしぐさを誤解しているだけでなく、そもそも 自分に人の気持ちを読む力があると思い込んでいるせいである。 人の気持ちを読み違えれば、トラブルにつながる。 お互いに悪い感情を抱き合ってしまうし、 誤った行動を起こしてしまうこともあるからだ。 しかも心を読まれる側は、 自分の考えを伝える機会がないので、とても不公平である。 相手の心を読むのをやめてみてはどうだろう? そして勝手な思い込みをやめて、 相手に質問してみたらどうだろう? そうすれば、相手が本当に何を考えているかがわかり、 行き違いも少なくなる。
まゆの感想
なんとなく人の心がわかるような気になるときがあります。
いつもあの人はこうだから、いつもこう言うから、 過去からの行動をしっているから… それから、相手の表情から、しぐさから… でも、それは、「おそらくこう思っているに違いない」 「こういう行動するときは、こんな思いのとき」 などと、いうこちらの思い込みと推測で、 相手がどう思っているかは、本当には、 聞いてみないとわからないことが多いものです。 例えば、こちらが、 「こういうといつも顔をしかめるから、この話しをするのが いやなんだわ。きっと面倒だと思っているのね」 なんて、相手の心を推測したとします。ところが相手は、 「どうせこちらの思いを言ってもまた、 本当はこう思っているんでしょ、わかってるわよ、 なんて言われてムダだから、黙っていよう」 なんて思っているかもしれないのです。また、 「そんなふうには、全然思いもしなかった、考えてもいなかった」 なんてことも多いものです。 人の心はわかりません。 たとえ、同じような行動をしたとしても、 同じ心持ちであるとは限らないし、何かあれば、 心持ちも変わりますし、考えることも変わります。 それに、人は本当の自分の思いや心根は隠していることも 多いものです。 自分だって、そうではないでしょうか。 「相手は、こう思っているに違いない」という思い込みと 推測をやめて、あるいは、キレイに取り払って、一度、 相手の話すことに、耳を静かに傾けてみてはどうでしょう? すぐに反論したり、批判したり、自分の言いたいこと、 自分の思いを伝えることを、ぐっと押さえてね。 すると、「なんだ、そう思っていたのか…」なんて、 楽になったり、解決策も見いだせたり、誤解も解けたりしますしね。 少なくてもそのほうが、相手の本当の思いが、 わかるように思います。 |
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