■2012年03月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「がんばれ」という言葉で励まされて、
立ち直る人もたくさんいる。 だから、すべての「がんばれ」が悪いわけじゃない。 とはいえ、その言葉が、ときに悪いほうに 作用することもあると知っておくことが大事だと思う。 少なくても「がんばれ」と「がんばっているね」という言葉の 差に気がつくだけで、救われる人が出てくる。 「がんばっているね」という言葉は、 自分のことを認めてくれる言葉、魔法の言葉なんだ。 病気に苦しむ人にとって、受け止めてもらうことはすごく大事。 「つらかった」とポロリと弱音をはいたとき、主治医が 「つらかったでしょう、よくがんばってきましたね」 なんて言ってくれたら、生きる力がわいてくる。(略) ストレスをためないために大切なのは、がんばりすぎないこと。 病気にならないためにも、病気に打ち克つためにも、そして、 人生で幸せをつかむためにも、さあ、まずは肩の力を 抜くことからはじめよう。
まゆの感想
著者の鎌田さんは、ご自分でもうつの経験をしてきて、
「心の中で葛藤している人にとっては「がんばれ」はムチとなる。 言う側は簡単。慰めたり、力づけたりしているつもりで、 なんとなくいいことを言った気になっている。 しかし、言われた方にすれば、 「俺のがんばりが足りないからよくならないのか」と、 ますます自分を責めてしまうことにもなる」 と、言っています。 震災から一年たった11日の特番のTVでも、 「がんばれ」「がんばってね」の言葉が飛び交っていたけれど、 今、必死の方々に、そう言うのは安易だなぁと思いました。 そう言われて「がんばれる」人も確かにいると思いますが、 そんな人ばかりではなく、辛い方もいるだろうなと思えました。 私は、「がんばれ」という言葉より、今の、今までの、 その人のがんばりを認めて「がんばっているね」と言いたいと思う。 だって、どんな人も、もうすでに、自分なりに 十分がんばって生きてきていると思えるから。 それに、「がんばっているね」といわれた方が、 私自身も嬉しいと思うし、もっとやる気をだせるから。 |
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