■2012年01月24日の「今日のことば」■
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生命のスタートは、とても単純な構造で始まっています。
たった一つの細胞が生まれ、それがどんどん多細胞へと進化していく。 そしてカンブリア爆発(5億数千前の古生代カンブリア紀に 動物が爆発的に多様化し、大進化が起こった現象)と呼ばれる 劇的なドラマによって、生命は大きな進化を手に入れてきたのです。 こういった生命の歴史を考えてみると、生命というものは、 常に新しいもの生み出してきたということがわかります。 言い換えるなら、「生命は常に創造を繰り返してきた」と 言えるのです。 新しいものをつくる、新しい形になる、そしてそのたびに 新しい機能を獲得していく…まさに生命そのものが創造性と 切り離すことができないものなのです。 私たちが「生きている」ということは、すなわち 何かを創造し続けていることなのです。 何もそれは、芸術的なことでなくてもかまわない。 大そうなものを創造することではない。 日々の暮らしの中で私たちは何かを生み出し、変化し続けている。 だからこそ、人生は刺激に満ち満ちている。 アインシュタインが言うように、創造的であること、 いろんなものに感動しながら常に新鮮な気持ちで生きていく、 ということは、実は「生きること」そのものであるわけです。
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アインシュタインは、
「感動することをやめた人は、 生きていないのと同じことである」 と、言っているそうです。 創造とか、感動というとなんだか大げさに聞こえますが、 実は、日々のなかで、 例えば、主婦なら毎日のお弁当作りや夕飯作り、 サラリーマンなら日々の営業の仕方、進め方などに、 科学者であるなら、新しい自然法則を見つけたりして、 自分なりの創造性を発揮しています。 頭の中で、創造しながらいろいろとやっています。 そして、これが、「生きること」とつながっていて、 この創造性の中に「感動」もあるということです。 この創造性の源になるものが「意欲」「やる気」 であると、茂木さんはこのように言っています。 「どんな意義ある職業に就いていても、 どんな責任ある立場を与えられていたとしても、 意欲がなければ、いかなる創造性も生まれません。 反対に意欲さえ持っていれば、どんどんと想像力はついてくる。 そして、脳の機能もまた、意欲を持つことで 高まっていくと考えられているのです」 小さな事でも、日々毎日創造して何かをつくりだしていく、 何か変化を起こしていく、自分なりにいろいろとやってみる、 それが「生きること」と直結していて、そこに感動がある… 自分なりの創造性を発揮し、小さなことにでも「感動」して、 そして、元気に出して生きていきましょう。 |
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