■2011年05月26日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
私たちは、誰かに怒っている時に、怒っていることが原因で、
自己嫌悪になってしまうことがあります。 あなたが、会社の部長に怒っていたとします。 「ちょっとのことで、部長はすぐ怒る。ホント小っちゃい男!」 と部長の“すぐ怒る”という要素を嫌ったとします。 そして、あなたが後輩を持ったとします。 とてもドジな後輩を持ち、あなたの足をひっぱるんです。 「先輩、またミスちゃいました」 あなたは後輩に怒ってしまいました。 そんな時に自己嫌悪をしてしまいます。 ちょっとしたことで怒る部長のことを、小っちゃい男と 嫌っているにもかかわらず、部長と同じように、 ちょっとしたことで後輩を怒ってしまった自分を 嫌ってしまうわけです。 「こんなことで怒る私って、小っちゃいなー」と。 「人を呪わば穴二つ」といいますが、嫌った相手だけではなく、 嫌った相手を同じ要素を持つ自分を嫌ってしまうわけですね。 私たちは、自分を嫌ったり、責めないようになるために、 そして自分をもっと好きになるために、 誰かを許す必要があるわけです。
まゆの感想
この本では、さらにこう言っています。
「絶対に人を許さねばならない、ということではありません。 でも、人を許すことで自分をもっと好きになれたり、 嫌な気持ちから抜け出せたり、許すことが、 自分のためになりそうであれば、ぜひとも許し上手になることに チャレンジしていただきたいと思います。 許すと心が緩みます。 緩んだ心はやわらかくなり、心にゆとりができます」 何かあるとすぐ怒るような小っちゃい自分より、 多少のことには目をつぶれ、大らかでいられる自分の方が、 やっぱりいいし、自分を好きでいられるように思う。 人を許したり、人のことを大目にみることが、実は、 自分のことを許したり、自分を大目にみたりすることに つながっていき、さらには、自分を好きになることにも、 つながっていくのかもしれませんね。 |
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