■2011年05月24日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
昔、アメリカにある大手不動産会社の社長が、
経営コンサルタントのアドバイスにしたがって、 一流大学卒の新入社員50人集めて、 ユニークな新人研修を行いました。 これは一週間、ただただ誰でもできる使い走りの仕事を させるというもので、すると3日も経たないうちに、 「オレはこんなことをするために、この会社に入ったのではない」 と不平不満を口にするものが現れ始め、研修が終る頃になると、 大半の新人たちが同じ言葉を口にしたということでした。 しかし、その中で4人だけ不平不満を口にしないで、 黙々と仕事を行った新人がいました。そして、 その4人だけが出世コースを歩むなどして、 第一線で活躍するようになったのです。
まゆの感想
この話には続きがあって、こう書かれています。
「仏教には「随所作主(ずいしょさしゅ)」 という言葉があります。これは、 「どんな境遇に置かれても、常に自己の主体性を確立して、 存分に働かなくてはいけない。 その姿勢が悟りへの道につながっていく」 という意味なのですが、仕事も同じで、どんな仕事も、 黙々とこなすことによって、重要な仕事をまっとうするための コツがつかめるようになるのです。 ですから、その時々の仕事がどんなにつまらなくても、 バカにしたり、軽くあしらったりしてはいけません。 むしろ、一つひとつの仕事を重要な仕事だと考え、 真剣に誠意をもって取り組むことが重要になるのです。 つまらないことこそ、大切なのです」 日々の、つまらない仕事、誰でもできそうな仕事と 思ってしまう仕事をしていると、ついつい、 こんなことをやるために私はいるのではない、と思い、 いやいやしたり、不平をもったり、手を抜きがちだ。 しかし、そんな仕事の仕方を周りの人は案外見ているもので、 「こんな仕事もきちんとやってくれるなら、 きっと、他の仕事もいやがらずにきちんとやってくれる」 と、次の仕事を任せてくれるものだ。 いやいやしたり、不平をもったり、手を抜くような人には、 やっぱり任せられないのではないだろうか。 「随所作主(ずいしょさしゅ)」でいきたいと思う。 |
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