■2010年10月18日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ボーリングのレーンの真ん中にカーテンをする。
向こう側のピンは見えない。 部長が部下に向って命令する。 「こちらから、向こう側にボールを投げろ」 「部長、向こう側に何があるんですか?」 「お前には関係ない、真ん中からまっすぐ投げたらいい」 ガチャーン。 「部長、カーテンの向こうで何が起きたのですか?」 「お前には関係ないッ」 こんなことで、人は一生懸命ボーリングをするはずはない。 職場でも同じことだ。 これをしても何に役立つか分からない。 命令どおりにやることはやった、でも、 その結果がどうなったかも知らされない。 こんな状況で、メンバーが真面目に生き生きと働くはずもない。 繰り返すが、だれも何も知らせてくれなければ、 人は絶対に動かないのである。
まゆの感想
その他、こんな話も書かれている。
「女性事務員に突然ワープロを依頼する。 「これ、急いで打ってくれ」 これでは、相手はやる気が出ないのは当然だ。 「午後、臨時会議がある。それに間に合わせたい、よろしく」 これなら、まだよいだろう。 もう少し、丁寧なのは… 「今日、臨時会議が行われる。これこれ、こういう、 会社にとって大切な会議なんだ。 どうしても、この資料を間に合わせたい。 早く、打てるのは君しかいない。 突然で悪いけれど、頼むよ」 これを聞けば、若い女性も、「私も会社の一員」と いう気がしてくる。 気持ちよく、ワープロの前に座ってくれるだろう」 依頼相手に、ちゃんと事情を話して、話せる範囲で 知っていることをきちんと伝え依頼する、そんな、 情報の共有化を省く人、面倒くさがる人は結構いる。 「そんなこと知らなくても、俺(私)の言ったとおりに やればいい」とばかりに。 しかし、何も知らされずに、「やれ」と言われても、 相手の期待どおりやるのは、不可能に近い。 どこかズレがでたり、全然違ったことをすることもある。 なぜそうするのか、どうしてやるのか、どんなふうに、 という情報を得てこそ、どうすればいいかも考え、 納得もでき、しっかりやろうという気にもなる。 そのような人間心理、気持ちをわかってないで、 ただ「やれ」と、依頼したり、命令すると、結局、 やり直しになったり、無駄をみることになりかねない。 そして、依頼した方もされた方も不快に思うことになる。 これは、職場だけでなくて、家庭でも生活場面でも同じで、 誰かに何かを依頼するとき、やれと命じるときには、 それなりの情報をきちんと伝えることが必要だと思う。 面倒、やっかい、そんなことまで…と思わず。 |
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