■2010年10月07日の「今日のことば」■
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「ハッピーエンド・コンプレックス」という言葉があります。
家族はいつも皆幸せで明るい顔をしていなくてはならないと 思い込み、そうではない現実に直面してイライラしたり 不安定な心理状態になってしまうのです。 なおみさんは自分もそうだったと言います。 夫が黙り込んだり、子どもたちが悩みを抱えて不機嫌だったり すると、ハラハラして落ち着かず、いつもなんとかせねばと 焦っていました。 あるとき、そんな思いをアメリカ人牧師さんに打ち明けました。 クリスチャンであり教会に勤めていたなおみさんにとっては 上司でもある方でした。 「そんなに何でも自分の悩みしなくてもいいですねえ。 あなたは、彼らから悩む自由を取り上げるのですか?」 まったく意外な答えが返ってきました。 「彼らにも悩む自由、失敗する権利があるでしょう。 あなたはそれを許さないんですか。 彼らの問題は彼らのものです。 自分で考えて自分を道を探す力があるのですから、 何でもあなたが悩まなくてもいいですね」 そして、牧師さんは、具体的にどうすればいいかを アドバイスしてくれました。 (下に続く)
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牧師さんのアドバイスはこうでした。
「彼らの話をよく聞いてあげてください。 答えを出そうとしなくていいのです。 ゆっくり聞くことだけに専念してください。 話していくうちに、彼らは自分の考えを整理できるでしょう。 失敗を怖れない人間に育てたいなら、何度でも、 失敗させてあげてください。 家庭の中で失敗することを許さなくてはなりません…」(略) 多くの親は、子どもが失敗しないように計らわなければ ならないと考えがちです。子どもの言動を逐一把握し、 間違わないように導いてやることこそ、親の務めだと 思ってしまいます。しかし、それが子どもの 悩む自由や失敗する権利を奪うことにもなるのです。 (ここまで引用) その人を助けるつもりで、 実はその人の自由や権利を奪っている… そんなことは、子育て以外でも多いように思う。 「よかれ」と思ってしているので、奪っている意識は、 全くないと思うけれど… 私たちは、誰かが悩んでいると、なんとかしてあげねば、 なにかいいアドバイスをしてあげなければ、と思いがちだ。 しかし、その人には、悩む、失敗する、自分で考える、 自分なりの道を探す、そうする自由と権利がある。 こちらが焦ってなんとかしなくてよく、 その自由や権利を奪ってはいけないのだと思う。 それよりは、相手には「それを克服していく力がある」と 信じて見守り、成果がでることを待つことが大切で、 そして、実は、この方がずっと辛く忍耐力もいり、 本当の愛や人間としての器量がいるのだと思う。 できるだけ、その人の自由、権利を奪わないようにしたい。 |
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