■2010年06月01日の「今日のことば」■
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怒りや悲しみに任せて出てきた言葉は、
自分の本心とは、ほとんど無関係のことが多いものです。 だから、口論中に「それがあなたの本心だったのね!」 などと嘆くのはナンセンス。 口論中の言葉など、本心であるわけがありません。 自分の感情に瞬時にたどり着き、かつそれを 精緻に言語化するなんて、そんな状況下(ケンカ中)では、 特に、絶対にできっこないからです。 「火のない所に煙は立たぬ」と言いますが、 人の感情に関しては、火が全くなくても、煙だけ モクモクと立ててしまうというわけです。 怒りや悲しみで混乱すると、まったく心にもないことでも、 勢いで言ってしまう…(略) ケンカのときほどグッとこらえて「言葉にしないで」一晩寝かす。 その一晩が、言語的隠蔽を避け、より正しい「自分の気持ち」を 相手に告げるための、貴重な時間になるのです。
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言葉にすることでかえって、感覚が鈍くなったり、
自分の真の感情がわからなくなってしまう現象を 心理学的では、「言語的隠蔽」というそうです。 人の感情や気持ちは、深いヒダがあって、それを自分でちゃんと 認識するには、一定の時間がどうしてもかかるそうです。 つまり、頭に浮かんだ言葉が、即、自分の本当の感情なのか、 気持ちなのか、実は曖昧でわからないということです。 その時にふっと浮かんだ言葉も、その後すぐに、でもこうかも… なんて全く反対のことを思ったりすることはよくあります。 特に、カッとなったり、ケンカの時、怒っている時に 頭に浮かんできて、ぽんぽんと言ってしまう言葉は、 売り言葉に買い言葉が多く、相手の言葉に刺激されたりして、 「負けたくない」という気持ちや、なんとかしなくちゃ、 と追いつめられた気持ちになり、自分が抑えられないまま、 どんどんとエスカレートしていきがちです。 すると、本当の自分の気持ちとは、違うことを口にしたり、 なんであんなこと言ったんだろう…ということを言ったり、 心にもないことを言ってしまったりしてしまいます。 でも、それを聞いた方は、「それが本心か」と思います。 そして、後で取り返しがつかなくなることだってあります。 そんなことにならないように、そんな時には、 言語化するのをグッとこらえて、一晩寝かせましょう。 また、その時に、「それが本心だったのね」などと、 決めつけたりして勝手に傷つかず、一晩寝かせて、 相手が冷静になってから、真意を確認した方がいいと思います。 人間の感情や気持ちは、なかなかとらえどころがなくて、 言葉にすると、かえってわからなくなったり、 今言っていることが、本当の感情気持ちとは、 いえないことがあることを忘れないようにしたいものです。 |
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