■2009年09月21日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
星の王子さまは地球上に何千本と植えられているバラの中に、
自分が星に残して来たのと同じ花を見つけることができなかった。 いぶかる王子にキツネが言う。 「君があのバラの花をたいせつに思うのは、 そのために無駄な時間を使ったからだよ」 面倒に思いながらも水をやり、虫を取り、 風よけを作ってやった時間は、いつしか、 王子とバラの花との間に愛情を育てていた。 お金にならない時間、得にならない時間、 その意味で無駄な時間の中にしか愛情は育たないのだ。 スピード至上、インスタント万能の世の中に、 待つことのたいせつさ、無駄な時間の価値を説くこと自体、 時代おくれ、見当違いだと言われるかもしれない。 しかしながら、待たないですむ人生などありはしないのだ。 そうだとしたら、待つことの意味も知らなければならない。
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