■2009年09月21日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
星の王子さまは地球上に何千本と植えられているバラの中に、
自分が星に残して来たのと同じ花を見つけることができなかった。 いぶかる王子にキツネが言う。 「君があのバラの花をたいせつに思うのは、 そのために無駄な時間を使ったからだよ」 面倒に思いながらも水をやり、虫を取り、 風よけを作ってやった時間は、いつしか、 王子とバラの花との間に愛情を育てていた。 お金にならない時間、得にならない時間、 その意味で無駄な時間の中にしか愛情は育たないのだ。 スピード至上、インスタント万能の世の中に、 待つことのたいせつさ、無駄な時間の価値を説くこと自体、 時代おくれ、見当違いだと言われるかもしれない。 しかしながら、待たないですむ人生などありはしないのだ。 そうだとしたら、待つことの意味も知らなければならない。
まゆの感想
手間をかけて、時間をかけて待ってこそ、
そんな中でこそ、愛情は育つと私も思う。 これは、他の人に対してだけでなく、自分に対しても。 そうわかりつつも、損得を考えたり、 じれったくなることも、面倒になることもあり、 本当に芽がでるのか、結果がでるか不安になり、 焦ってしまうこともある。 他の人に対しては、ついついせき立ててしまう。 そして、手間をかけ、時間をかけ待っても、 その苦労が報われる保証も、実がみのる保証も、 愛情が必ず育つという保証もない。 にもかかわらず… 手間をかけ、時間をかけ、待たなければ、 誰も、自分も、愛情も育たないと思うのだ。 切ないが、じれったいが、焦りたくなるが、 そうするしか何も育たないと思うのだ。 だとするなら… ここは自分の度量を大きくして、どっしりとして、 手間をかけ、時間をかけ、待とう。 芽が出るまで、愛情が育つまで…そうできると信じて。 |
|