■2009年08月04日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
![]()
思いやりというものは、強いものが弱いものに、
持てるものが、持たざるものに、 つまり上から下に施すものではない。 それは「人」という字がいみじくも表しているように、 不完全なもの同士が、支えあう人間本来の姿なのである。 この大切なことを、私たちは忙しい日常の中で 忘れてしまっている。
![]()
この本の中にこんな話が載っています。
「(自動ドアは便利だが)他方で、自動ドアが人間から 奪ったものがあることを忘れてはなるまい。 「自分の後ろに続く人を思いやる心」である。 この世の中は自分だけで成り立っているのではないという、 至極簡単明瞭な事実、自分以外に他人がいて、その人もまた、 自分と同じく優しさを求めて生きているという事実、 この真に基本的なことが、ドアの開閉の度に思い出されるのと、 出されないのとで、いつしか人の心は 大きく変わって行くに違いない」 自動ドア以外のドアでは、後ろから来る人のため、 荷物を持っている人のために、ドアをそのまま押さえてあげたり、 ドアを開けるときに、前後に人がいないかどうかなども 無意識のうちに確認して、人を思いやる気持ちが そこに自然に生まれていたという。 ささやかなこんな行為でも、人を思いやる気持ちが育っていたと。 大げさな思いやりでなくても、それがささやかであっても、 あたたかい思いやりを感じられると、とても嬉しい。 それが、一言の「ありがとう」ということばだったり、 「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」の笑顔だったりする。 しかし、こんなささやかなことさえ、 忙しくて、余裕がなくなると忘れがちになる。 そして、そのうちにすっかり忘れてしまう… 人を支えるのは、こんな日常の思いやりではないかと思う。 忙しい、忙しいで、思いやりを忘れていないか、 支えあうことを忘れてはいないか、振り返ってみよう。 |
![]() |
|