■2009年03月28日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
画用紙に描かれた4センチほどの灰色の象の絵に
目に触れるように近づけると、見えるのは灰色だけです。 灰色が全世界になってしまいます。(略) その絵を徐々に目から離していきます。 絵と目の間に距離ができるようにします。 ふとあなたは、我に返ったように、不思議な感覚にとらわれます。 いままで灰色だけが広がっていたのに、いまは、 目の前の絵に広大な草原に立つ一頭の象が現れ、 象を取り巻く果てしない世界が広がっているのを 理解して驚きます。(略) さらにその絵を部屋の片隅の壁に張りつけます。 すべてが灰色の象が小さな絵のごく小さな1部でしかない ことに気づきます。
まゆの感想
目の前の問題だけに焦点を合わせ、その問題に
あまりに近づきすぎると、目の前に近づけた象の絵のように、 その問題がとてつもなく大きく見えて、 そしてすべてが灰色に見える… しかし、その問題から少し距離を置くと、 その問題の大きさが感じられるようになり、 さらに、目から離していくと、その問題が どのくらいの大きさで、どんな形のものか、 どのあたりにいるのか、わかるようになる。 さらに、目を離して、あるいは、時がたつと、 壁に貼られた象の絵のように、 その問題が、とても小さくて、自分が生きていく上で、 ほんの1部、一瞬であることに気がつくと思う。 目の前が灰色だらけで、それ以外のものが見えない時は、 目を近づけすぎていて、あるいは、その問題の中に どっぷりと入り込んでしまっているのではないだろうか。 その問題から、意識して、目を離して、 焦らずに、ちょっと間をとってみよう。 そうすれば、きっとその問題の本当の姿が見えると思うから。 そすれれば、その問題に立ち向かっていけると思うから。 |
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