■2009年03月10日の「今日のことば」■
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人は見た目に反応する…なかでも、服装は、
相手の目に働きかけ、説得の効果に影響を及ぼす。(略) 作家菊池寛の短編「形」から。 中村新兵衛は槍の名手であった。その上、唐冠の兜と、 燃えるような猩々緋の服折りの武者姿は、戦場の華であり、 それだけで敵を圧倒した。 ある日、若い侍がやってきて、 「明日は私の初陣です。ぜひ、手柄を立てたいのですが、 ついては、あなた様の服折りをお貸しくださいませんか。 それを身につけて、敵を圧倒したいのです」 あれはこの私が身につけてこそ、力を発揮すると思ったものの、 若い侍の手柄を立てたい一心に感じいって、承諾した。 翌日、若侍は目ざましい活躍をして、手柄を立てた。 一方、新兵衛は普通のいでたちで槍を構えたものの、 いつもと違い、敵はなにするものぞと、勇敢に向かってくる。 兜と服折りを貸したのを後悔したときはすでに遅く、 新兵衛は敵の槍に腹を貫かれていた。 ここでは、服装が相手を圧倒する力のみならず、 自分をも励ます力として影響している点を見逃せない。 場にあった服装は、あなたの説得に力を与える。
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なるほどぉ…と思った話だった。
中身はもちろん大事だけれど、外見や服装も大事だ。 特に、何かあるときや勝負に出るときには…。 この本の中には、こんな話も書いてある。 道を歩いていて、見知らぬ人からものを頼まれるとする。 そのとき、普段着の人と、警備員の制服を着ている人とでは、 依頼に応ずる率が、全然違うそうだ。 もちろん、警備員の制服の方が応じる率が高いということだ。 (心理学者の実験によると、制服92%、普段着50%以下) 外見なんて、服装なんて、中身があればいい、 中身が何より大事、なんて思うこともあるけれど、 やっぱりそうはいかないものなのだろう。 確かに、その場にあった服装をすると、 それだけでも落ち着くし、周りの人にも安心感を与える。 今日の話のように、見た目や服装も自分の力のひとつに なりうるのだから、おろそかにしてはいけないな、と思う。 |
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