■2009年02月10日の「今日のことば」■
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あなたは何をイメージして「変わる」と
期待しているんだろうね。 「まだ、変わらない。まだ、変わらない」 って、劇的な変化を求めてあなたは常に焦っている。 「ちっとも変わっていない。まだ変わらない。 いったい、いつになったら変わるのよ」と。(略) そもそも「劇的に変わる」ってどういうことなのかなあ。 毎日恋人が「愛しているよ」って、百回も二百回も言ってくれる、 思いがけないプレゼントに目を丸くして、 楽しい旅の思い出をいっぱいつくってくれる、 そんな人と出会うことが、劇的に変わるってこと?(略) 仕事だったら、いきなり仕事が順調になる、 取引先との商談がうまくいって、何億という額をあなたが動かす、 売り上げが跳ね上がる、なんてことが、 「劇的に変わる」なんでしょうかね。 確かに、世の中には一躍有名になるような人もいるでしょう。 自家用機で世界各国を駆けめぐる人もいます。 けれども、あなたが、そんな「劇的な変化」をもって 「変わる」と信じてるんだとしたら、 その「劇的」は永久にやってこないだろうね。 だって、そうなる人たちは、決して、 家の中でコタツに入って、みかん食べながらゴロゴロしたり、 ぼんやりとテレビを見入ったりしていないもの。(略) あなたがそんな生活をしているとき、一躍脚光を浴びる人たちは 普段から、不断の努力をしているもの。 何もしないでいきなりそうなるわけじゃないんだよ。 超能力者だってマジシャンだって、芸術家だって、 スポーツマンだって、それに見合った努力を、 “楽しみながら”やっているもの。
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人は、何かが変わるとき「劇的に変わる」ことを期待して、
小さな変化や目に見えない変化は、 変化と思わなかったり、まったく目に留めないことも多い。 「劇的」で目に見える変化、大きな変化だけが変わること、 とどこかで思い込んでいるのかもしれない。 「変わる」ってそんなことでしょう? と思われる方も多いと思う。 例えば、愛する人が、 「いままで悪かった。これからは真面目にやる。 あなたのことをもっと大切にする」 と心からあやまり、あなたに尽くすようになる、 会社での功績が認められ、給料が大幅にUPする、 あなたの意見を全面的に聞きいれ、部下が仕事に打ち込む… などなど、いきなり、或いは、劇的に180度、 変わることだと思い、それを期待する。 しかし、大きな変化は、小さな変化の積み重ねだと思う。 そして、その変化は、2歩進んでは1歩後退したり、 ときに、2歩進んで3歩後退したりしながら、 そのたびに、どこかしら、ひとつひとつ変わっていき、 それがいつかの先の大きな変化になっていくのだと思う。 振り返ってみれば、「変わったなぁ…」と思えるような。 自分も変わるときには、痛みも、苦しさもあるし、 反発もあれば、いろいろと納得しなければ変われないことも多い。 本当に変わるには、時間もパワーも手間もかかる。 他の人だって、それは同じだ。 自分に劇的な変化を望むなら、一歩一歩地道に、 それに見合った努力をすることが何より必要だし、 他の人に劇的な変化を望むなら、 小さな変化を見つけて、それを大切にし育て、慈しみ、 そして、ゆっくりと待たねばならないと思う。 どんな花だって、いきなり急には咲かないのだから… |
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