■2008年06月24日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
呼吸は吐くことだけで成り立つものではありません。
吸う作業もしなくてはならない。 吐くと吸う、2つの作業がセットになって安定的に 繰り返されることで、初めて正しい呼吸が可能になります。 このことはちょうど、エネルギーが押すと引くの2つから 成り立っていて、そのどちらが欠けても、効率よく 動力が取り出させないことによく似ています。 押すだけではダメ、むろん引くだけでもダメ。 押すと引く、加えると抜くの2つの要素をバランスよく 使い分けたり、両方の力をうまくかみ合わせたときに、 最大の力が発揮できるのです。 相反する2つの要素をトータルに活用する大切さは、 呼吸やエネルギーに限らず、ものの見方や考え方、 仕事の仕方、組織の運営法、人の育て方にいたるまで、 あらゆることにあてはまるのです。
まゆの感想
さらにこの本では、こう言っています。
「押す力と引く力の2つのバランスが大切である理由は、 押す力があって初めて引く技術が生きてくるからです。 何事も、ただ抜くだけでもやはりうまくいきません。 抜く技術といっても、単に力を抜けばいいと いうものではなく、押す力がしっかり身に付いていて 初めて引く効果も期待できるのです。 つまりふだんからの努力の積み重ねがないと上手に 抜くことはできません。(略) 押すべきときには徹底して押し、力を抜くきときに 思い切って抜く。そのような力のオンとオフや緩急、 いわば「緊張と緩和」のメリハリが重要です」 ただ押せばいい、ただ引けばいい、 ではなく、この2つを必要に応じて使うことが、 大事だということです。 自分の主張ばかりするのではなく、ときとして、 その主張をすっと引き、相手の話に耳を傾けるとか、 いつも引いてばかりいないで、ここは譲れないと 思ったことは、勇気をもってちゃんと押してみる、 そんなことがやはり大切なんだと思う。 もっとも、効果的に「押すと引く」を活用するには、 タイミングや経験や人間心理などの知識も必要だと思うが、 自分が今、 「押してばかりいるな」と思ったら、「引く」ことも考えたり、 「引いてばかりいるな」と思ったら、 「押してみる」ことを考えることも大切だと思う。 歌にもあったが、「押してもダメなら引いてみな」 そしてまた「引いてもダメなら押してみな」なんだと思う。 |
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