■2008年06月23日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
車のハンドルには「あそび」が不可欠です。
あそびがないと「余裕」がありません。 余裕がないと「危険」です。 このように「安全なもの」「丈夫なもの」には、 かならずあそびというすき間が用意されているものです。 少しおしゃれな言い方をすれば、安全や強度は 「アローアンスによって保証される」、 アローアンスとは余裕とか柔軟性のことです。 たとえば建物などでも、いくら素材の硬度や強度を高めても、 建築構造の仕組みにこのアローアンスを確保しておかないと、 外から加えられた力や衝撃をもろに受け止めてしまうため、 かえって倒れたり壊れやすくなってしまいます。 すき間やあそびが、力を吸収したり、 逃すクッションの役目を果たしてくれるわけです。 つまり「力を抜く」仕組みがないものはもろいです。 本当に強いものは柔軟である。 真に頑丈なものは柔らかい部分をもっているといえましょう。 このことは人間にも当てはまることです。
まゆの感想
アローアンス…あそび、余裕、余白、柔軟性、
大事だなぁと思う。 例えば、自分がめいっぱいだと余裕がなくて、 何かとギクシャクしたり、イライラして、 ちょっとした外の刺激にすぐに反応してしまう。 しかし、余裕があるときは、 そんな刺激などにあまり反応もせず、 気にもならなかったりする。 余裕が、ギクシャクやイライラや刺激を、 余白にうまく受け止めてくれているのだと思う。 考え方もそうだ。 これしかない、こうに違いない、こうだ、 などと思い込んでしまうと、柔軟性がなくなり、 ちょっとした反論や指摘されたりすると、 すべてを否定されたような気になってしまう。 しかし、柔軟性があれば、 自分の思いや考え方に、その反論や指摘を取り込み、 もっといいものにしていくことができる。 今どきは、めいっぱいなことが多く、 そのことをわかっていても自分でも どうしようもないことが多い… しかし、アローアンスをやっぱり持ちたい。 どうしたら持てるか、考えていきたい。 |
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