■2008年02月25日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
人は自分が利口なのかどうかを、
どのようにして判断するのだろうか。 他人と自分とを比較して決めるのである。 自分が落ち着いているかどうか、魅力的か、 また、価値ある人物なのか、幸福か、成功しているか、 物事をやり遂げているか…… 周りの人がどうであるかを調べ、それと比較して、 自分がどれくらいの目盛りの位置にいるかを 判断しているはずである。 このような「一般平均」で計る以外に、 自分を評価する方法がわからないのではないだろうか。 だが実際のところは、自分を計る 大切なバロメーターの存在を忘れているだけなのだ。 それは、あなたの今の生き方に対する、 自分自身の満足感である。 そして、自分の満足感を主張するのに、 周りなど見わたす必要はないのだ。
まゆの感想
「自分は自分」「今の自分に満足」と、
心からしっかりと思えたら、 比較なんてしないのかもしれない。 しかし、人はそんな気持ちを簡単には持てないし、 時々揺らぐから、どうしても比較してしまう。 そして、目に見えたものをあれこれと比較して、 自分をもっと揺らがせてしまう。 比較して元気でも出ればいいが、たいがいは、 あまりの不平等に憤慨するか自信をなくす。 仮に、自分より下の人と比較して、 元気になっても、自信を取り戻せても、 もっと上の人をみればすぐにそんなものは吹っ飛んでしまう。 それなのに、なぜ比較をしてしまうのか… 日本全体が横並びで、同一民族なので、その中で、 違いを認められないという国民意識もあると思うが、 そのほか、自分の元となる考えとか生きる基準、 例えば、「私はこう思う、こう考える」 というようなものを持てないからではないのか、 今日のことばでいうところの自分のバロメーターさえ 持てていないのではないかと思う。 比較癖がでたら、比較する前に考えてみよう。 どうしてその誰かや何かと、あれこれ比較するのか、 比較すると何かいいことがあるのか、 そのことについて自分がどう考えているのか、 立ち止まって、自分に問うてみよう。 |
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