■2008年02月23日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「俺の苦しさはおまえにはわからないよ。
おまえはいいな、気楽で」といった夫に妻が 「私はあなたのように苦しい、苦しいと口には出さないけれど これでも苦労しているのよ。苦しい苦しいといっている人ほど、 本当は大した苦労はしていないものよ」といったことで、 それ以後まったく会話がなくなった夫婦がいます。 訴える方は自分の苦しさを軽く扱われたと思い、 聞き手の方は理解不足で励ましたからです。 とくに、相手から同情や愛情を求めているときに、 自分が求めている言葉が返ってこないと人は不快になるのです。 (略) 「嬉しい」といって一緒に喜びを分かち合って欲しいと 思っても、その相手が悩みを持っていたら、 「何が嬉しいの。そんなことぐらいで」となり、 心が満足していれば、 「あなたの嬉しい顔を見るだけで私も幸せになれる」 となるのです。 そうした言葉のあやうさが、誤解やトラブルを起こさせるのです。
まゆの感想
自分がこう言ったら、相手にはこう返してほしい、
ということばがある。 そして、それを知らず知らずに相手に期待する。 しかし、相手の状況の良し悪しや、相手の考え方により、 期待したことばは返ってこないことが多い。 期待したことばが返って来ないと、がっくりして、 自分のことをわかってない、思いやりがない、 愛情がない、などと思いがちだ。 いつもでなくてもいいから、本当に困っているとき、 本当にやさしいさがほしいときに、 自分がほしいと思っていることばを返してほしい、 いつもでなくてもいいから… 誰もがそう願う。 しかし…なかなかそうはいかない。 そして、それは、相手にとっても同じことで、 相手もそう願っているのだ。 自分が、相手がほしいことばを返しているとは限らない。 むしろ、がっくりとくることばを返しているかもしれない。 それを忘れてはいけないと思う。 自分が返してほしいことばがあるなら、まずは、 相手が返してほしいと思っていることばを返してみよう。 よく相手を観察して、相手のことを考えて。 自分が先だなんて、ケチくさい、器の小さなことを言わずに。 |
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