■2008年02月08日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「忙」という字は、
「心」と「亡」から成り立っている。 つまり、忙しいときは、心が亡くなるということである。 しかし、現代社会では忙しいことをほめたたえる。(略) ほとんどの人は「忙しい」と「成功」を 結びつけて考えている。 しかし、実際は、忙しくしているだけで、 たいしたことをしていない人も多い。 「忙しい」ことは、必ずしも美徳ではなく、 心が亡くなっているだけであることも多いものだ。
まゆの感想
私は「忙しい」と言われると、
「だからなに?」「何を言いたいの?」と思う方だ。 だから、できないのか、やらないのか、ダメなのか、 だから、手間をかけないでほしいのか、 だから、そんな自分の状況を察してほしいのか、 はたまた、能力があると言いたいのか、 仕事ができると言いたいのか、 その先の答えが聞きたくなる。 もちろん、本当に「忙しい」人もいると思うが、 そういう人は、逆に「忙しい」とあまり言わないように思う。 そういう人は、忙しいときでも、 「今日は時間がない」とか、「○○が終わるまで忙しい」 と、期限をきって「忙しい」と言う。 「いつも、忙しい」のではないことを示し、 忙しさを表面に出さないようにみえる。 つまり「忙しい」ことが、自分の価値をあげたり、 能力が高いことを示す、とは思っていないように感じる。 また、「忙しい」と言うことが、 相手をさびしくさせたり、疎外感を感じさせると 知っている人は、「忙しい」とは言わないように思う。 「忙しくて、悪い」と思っているからだ。 反面、「忙しい」を口にする人は、いつも「忙しい」。 例え、休んでいても「忙しい」… 忙しいことがいいことだと思っている人はいつも「忙しい」 そしてさらに「仕事で忙しい!」と言われると、これはもう 水戸黄門の印籠のようにひれ伏すしかない響きがある。 正当化の中でも最たるものとなる。 しかし、本当に、いつも、そんなに「忙しい」のか、 本当に、言うほど「忙しい」のか、 「忙しい」ことが自分の価値を高めると思ってはいないか、 「忙しい」という一言で、すべてを正当化していないか、 何かから、逃げるために「忙しい」を使ってはいないか、 そして、自分が「忙しい」と言うとき、 その先に、どんなことを言いたいのか、考えてみてほしい。 何より、仮に本当に「忙しい」としても、 「心」を「亡」くていないか、振り返ってみてほしい。 |
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