■2007年12月05日の「今日のことば」■
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正直であればよいというわけではありません。
正直は美徳と考えられていますが、いつでもどこでも 誰に対しても正直というのは柔軟性がありません。(略) では、正直でない方がよいときとはどういうときか。 相手に心の準備ができていないときのことです。 心の準備ができていないときに藪から棒に、 「君には来月から若い者と交替してもらう」 「あなたとのご縁もこれまでにしてください」 「あなたの余命はいくばくもありません」 と告げられると相当なショックです。 そして、こういう事柄を急に告げた相手を憎むのがふつうです。
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この本では、状況を見て動く柔軟性がなく、
どんなときでも「正直であらねばならない」と 思いこんでいるのは、子どもと同じで、 大人になっていないということだとも言っている。 つまり、正直に言うときには、 相手の状況に対する配慮や、 思いやる気持ちが必要だということだ。 少なくても、相手の心の準備ができてないときに、 がつんと正直に言うことは、両方にとって、 プラスになることはない、ということだ。 正直に言ったからといって、その真意が相手に 素直に伝わると思ったら大間違いだ。 正直に言った方は、 「ただ、正直に言ったまで」というかもしれないが、 相手は、かなり不快に思い、 また、大きく傷つくこともあるだろう。 そして、恨みや怒り、憎しみを持つことだってあるだろう。 また、自分が何でも正直に言うというなら、 相手にも何でも正直に言われるという覚悟も 持たねばならないと思う。 そういうことをわかった上で、 それでも正直に伝えねばならないときには、 言った後にどんなことになっても、 例えば、嫌われても、誤解されても、恨まれても、 そのことに責任を持つという、気持ちが必要だと思う。 それでこそ、正直に言えるのではないかと思う。 |
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