■2007年11月25日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
辛かった思い出、人聞きの悪かった出来事は、
1日も早くさっぱりと忘れてしまう方が好いと思うんです。 そういう思い出は、本人自身にとっては ほんとうに辛かったに違いありません。 キューンと胸を指されたような気がしたに違いありません。 このキューンと辛いのは、 もうそのときだけでたくさんではありませんか。 1日も早くきれいさっぱりと忘れてしまって、 そのあとの月日は、また新しく、さっそうと出直して いってみたいではありませんか、と私は思っているんです。 胸がキューンとなることは、もうそのときだけでたくさん。 あとは、さっさと廻れ右をして新しい道を歩いてみるんです。
まゆの感想
宇野千代さんは、さらにこう言っている。
「忘れることが新しい道へ踏み出す一歩である。 私はいつでも、愉しくないことがあると、 大急ぎで忘れることにした。思い出さないようにした。 そして、全く忘れるようになった。 これが私の人生観でもあったが、しかし、 私は、ひそかに思うのであった。 私はそれほど弱虫で、臆病なのかもしれないと」 「そうです、それがどんなに残酷でも、 忘れることしかないのです」 宇野千代さんにこう言われると、 「なるほど…そうだな」などと私は思ってしまう。 人生には、 ただ忘れてしまうしかないようなことがある。 いつまでも覚えていても、決して自分のためにはならず、 忘れてしまった方がいいことが。 そんなときには、すっぱりと忘れる方がいいと思う。 少なくても、忘れるように努力してみた方がいいと思う。 いろいろな思いはあっても、覚えていることが、 自分のためにならないのなら、なおのこと… |
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