■2007年11月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ある日、私の家の近くを散歩していた時、私の関心は
お互いにくっついている二つの庭に引きつけられた。 一方の家の土地は色彩の洪水であった。 様々な種類の目のさめるような花が、 その庭の輝きをいっそう際だたせていた。 それはまことに目を見張るばかりの光景であった。 もう一方の庭は、言ってみれば陰鬱な庭であった。 芝生は手入れが行き届いていなかったし、 やせた草木があちらこちらに散らばっていた。 そしてそのうちの2,3本は申し訳程度の花をつけていた。 この例について、 私はこれ以上の説明を付け加える必要はないと思う。 このぞっとするような庭が、 隣家の庭のようになるのを防げているただ一つの理由は、 手入れをしないことにあるということは、 誰でもすぐ察しがつくことであろう。 それは、美しい庭になるあらゆる可能性を持っているのである。
まゆの感想
今日の話を読みながら、
同じような環境にありながら、 一方はその環境に満足していて、 もう一方は不満ばかりということはよくあるなぁ、 などと、考えてしまった。 同じような環境でも、 どうしてこんな違いがでるのか… 人間の場合には、何か基本的なところが 違うのかもしれないが、 常日頃の考え方、気持ち一つのような気がする。 自分の才能や、持っているものを 生かすか、そのまま眠らせておくか、 自分の外側と内側を手入れして美しさを 保つか、保たないか… そういうことをやるか、やらないか… その人の、考え方、気持ちしだいなのではないか、 そんなふうに思う。 |
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