■2007年06月27日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
わたしたちは、何にでもレッテルを貼ります。
人にも出来事にも。 レッテルを貼ることが、世界を知ることだと、 誤解してしまっています。 レッテルの中身については、触れないままで。 だから、内気な人、冷たい人、優しい人、頭のいい人、 それ以外のその人に触れる機会を失ってしまうのです。 そればかりか、もっと困ったことに、レッテルを貼ることで、 その人を理解したような気になってしまうのです。 実際には、あなたは、あなたの頭の中につくりあげた、 その人のイメージを見ているだけだというのに。 レッテルは便利なものですが、 レッテルはその人ではないことを、忘れてはいけないのです。
まゆの感想
この本では、さらにこう言っています。
「だれかのことを、職業や血液型や服装や年齢で分類して 理解しようとするのはやめることです。 あくまで、その人個人を、理解することです。 誰かのことを「○○な人」と表現するのをやめることです。 もし、どうしてもそうしたいのなら、 「○○なところもある」と言い替えることです」 レッテルは、つい貼りたくなる。 あの人はこんな人、○○な性格だ…なんてね。 それもだいたいは、自分と違う、ある突出した一面を見てだ。 そうして、そのレッテルを貼ってしまうと、 「だから、自分とは違う」とか、 「あんな人だから仕方がない」とか、 なんとなくわかったような気になり、 その人と距離を置き、その人を判断してしてしまう。 しかも、いったんそうレッテルを貼ると、 その人の違う面をみても、なかなか書き換えることがむずかしい。 ○○な人…と、レッテルを貼るとその人の見方をせばめる。 もっと違う、その人を見逃してしまう。 だから、せめて「○○なところもある人」とみたい。 もしかしたら、違う面の方が、 本当の、その人かもしれないのだから。 違う可能性があるかもしれないのだから。 |
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