■2007年05月24日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
人から期待され、信頼されるのはいい。
しかし、それに応えようとするばかりに、 自分を殺してまで…ということになると、 もっとも大切であるべき自分が 失われかねないことになる。 心の病のひとつに「過剰適応」というものがある。 これは、あまりに周囲に自分を合わせようとするために、 本来の自分を失い、ついには 心のバランスを崩してしまうものだが、 常に期待される立場の人は、 この危険を抱えているといってよい。 人は勝手に人を信頼し、期待し求める。 これにいつも完璧に応えようとなどと思ったら、 身体がいくつあっても足りない。 だから、期待される立場にある人ほど、自分自身の価値観を しっかり持っていなくてはならないことになる。 ときには人の期待をも平気で無視するくらいの タフな心が必要とされるのだ。
まゆの感想
この本では、人からの期待や信頼というものを、
知らぬ間に過剰に受けて、自分も過剰に応えていくことは、 目に見えぬ縄であり、手かせ、足かせにも なるものなのだと、言っている。 期待されることが力になる、信頼されることが嬉しい、 それに応えていくことが楽しい… そう思えて、頑張れるときはいい。 そして、結果が出ているときはいい。 しかし、人はいつのときも壁にぶつかる。 このとき、この「期待」と「信頼」が、 自分の背中に大きく覆い被さってきて、 このために、かえって、身動きが取れなくなり、 新しいことに挑戦出来なくなったり、 無理なことをし続けたりしてしまい、 自分のバランスを崩してしまうことにもなりかねない。 自分の本来の良さをなくしてしまうことにもなりかねない。 人の「期待」や「信頼」を大切にすることは大事だが、 自分をなくしてまで、自分を捨ててまで、 自分の限界を超えてまで、自分の思いとかけ離れてまで、 応えることはないと思う。 自分の出来る範囲、自分の応えるべき精一杯の範囲で 応えたら、それでいいのだと思う。 どこまでも応える必要なないと思う。 そして、いい意味で「期待」や「信頼」を裏切って、 新たな「期待」や「信頼」を得ていくことがもっと 大事なことなのではないかと思う。 |
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