■2007年03月20日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「自分の話なんかどうせ聞き入れてもらえないから…」
「わたしが何を言っても、その通りにならないから」 過剰「話力」期待症などと難しい名前をつけましたが、 こういう人たちは誤解しているのです。 話せば人がすぐ納得して動いてくれる、 なんてことは本当にむずかしいことです。 この一言で相手が思うように動く、そんな都合のいい 言葉があったら、それこそ世の中は大パニックです。(略) では、言葉を発するのは何のためかというと、 自分の意思を表明するためです。(略) 相手が反応するかどうではなく、言うこと自体に 実は意味があるわけです。 伝わることのない言葉でも発することに意味がある、 これは重要なことなんです。
まゆの感想
この本では、さらに
「“伝わる”ことより大切なのは、“伝える”こと」 「“言ってもムダだ”はナンセンス」 だと言っています。 確かに、何かを言うとき、 「伝わること」「こちらの言い分をわかってもらう」 ことばかりを考えがちである。 そして、伝わらないとがっくりする。 やっぱり、わかってもらえなかったと。 つまり、相手に過剰な期待しているのだ。 しかし、実は自分が 「言うこと」「伝えること」に意味がある… と考えれば、これは違ってくる。 ちゃんと、言う言葉も考えるのではないだろうか。 そして、その姿勢も、 「言わせていただきます」 になるし、もしもわかってもらったら、 「ありがとうございます」 聞いてもらったら、 「聞いていただきありがとうございます」 と思えるのではないだろうか。 何かを話して、 わかってもらう、理解してもらう、聞いてもらう… そう思う前に、まず、この話は、 自分のためにしている、言っている、 そう思うことが先なのではないかと思う。 |
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