■2006年10月24日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ブルックリン・ドジャーズに入団したジャッキー・
ロビンソンは、歴史上初めての黒人大リーガーになった。 当時のドジャーズのオーナーだったブランチ・リッキーは、 ロビンソンに言った。 「覚悟しておけよ。いままで考えてもみなかったような 屈辱を浴びるぞ。だが、おまえがやり抜く気なら、 おれはとことんおまえを応援するからな」 はたして、リッキーの言うとおりになった。(略) スタンドの観客から、味方チームから、対戦チームから、 彼は毎試合、人種差別的なヤジを浴びせられた。 ある日、ロビンソンはいつも以上にひどい目にあった。 自分の方向に飛んできたゴロを2度までお手玉して しまったため、球団全体から沸き起こったブーイングが 雨あらしのように降りかかったのである。 そのとき、何千もの観客が見守る中、チームキャプテンで、 ドジャーズの遊撃手であったピー・ウィー・リーズが、 彼のそばまで歩いていき、試合の最中なのに、 彼の肩に手をまわした。 「あれで、ぼくの野球選手としての人生は救われた」 後日、ロビンソンはそうふりかえる。 「ピー・ウィーのおかげで、ぼくはチームの 一員なんだって感じることができた」 これこそ、キャプテンに課せられた仕事である。
まゆの感想
今日は、この本を読んで、
最後まで心に残った話です。 誰かを「守ること」が、時として、 自分に火の粉が降りかかってくることになる、 そんなことがある。 しかし、それでも「守らなくてはならない」 時があるのではないかと思う。 上に立つ人には、こんな勇気と責任感を 持ってほしいものだし、 仲間とか、家族というのは、 何かあったときこそ守ってくれ、 自分を応援してくれるものであってほしい… 失敗したときや、何かあったときに、 突き放したり、見放したりするのではなく、 仲間はずれにするものでもなく… そんなときこそ、 味方になり、守る… それが、その人を力づけ、救うのだと、 そんなことが、とても大切だと、 感じさせる話だと思った。 |
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