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「今日のことば」
ブルックリン・ドジャーズに入団したジャッキー・
ロビンソンは、歴史上初めての黒人大リーガーになった。
当時のドジャーズのオーナーだったブランチ・リッキーは、
ロビンソンに言った。
「覚悟しておけよ。いままで考えてもみなかったような
屈辱を浴びるぞ。だが、おまえがやり抜く気なら、
おれはとことんおまえを応援するからな」
はたして、リッキーの言うとおりになった。(略)
スタンドの観客から、味方チームから、対戦チームから、
彼は毎試合、人種差別的なヤジを浴びせられた。
ある日、ロビンソンはいつも以上にひどい目にあった。
自分の方向に飛んできたゴロを2度までお手玉して
しまったため、球団全体から沸き起こったブーイングが
雨あらしのように降りかかったのである。
そのとき、何千もの観客が見守る中、チームキャプテンで、
ドジャーズの遊撃手であったピー・ウィー・リーズが、
彼のそばまで歩いていき、試合の最中なのに、
彼の肩に手をまわした。
「あれで、ぼくの野球選手としての人生は救われた」
後日、ロビンソンはそうふりかえる。
「ピー・ウィーのおかげで、ぼくはチームの
一員なんだって感じることができた」
これこそ、キャプテンに課せられた仕事である。
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