■2006年05月14日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
苦しみから抜け出せないでセラピーに来る人に、
よく私はこんな話をする。 男が一人、片手に大きな石を持って、 泳いで川を渡ろうとしてました。 川の中ほどまで来たところで、男が危険な状態に おちいっているのが、岸にいた人たちに見えました。 息をつまらせ、あっぷあっぷしています。 「石を捨てろ!」岸にいた一人が大声で言いました。 「泳ぎやすくなるぞ」 それでも男は石を離しません。 岸にいるとだれが見ても、男は溺れかけています。 「石を捨てろ!」みんなで叫びました。 「石を捨てるんだ!」 男はようやく振り返ってこう言いながら、 水に沈んでいきました。 「できない、これは俺の石だ」 あなたも、捨てなければならない石に しがみついてはいないだろうか? 手にとって、しげしげと眺めては、 みじめな気持ちになることを 何度もくりかえしてはいないだろうか?
まゆの感想
もう、捨てたほうがいいのに、
そうわかっているのに、 捨てられないものってある。 捨てた方が、新しいものが入る余地が できるのに、後生大事にとっている。 捨てた方が、自分にとっていいと わかっていても、捨てられない。 そんなものってある。 ものだけじゃないが… しかし… 今日の話のように、自分が沈んではいけないのだ。 あまりの重さに、自分が沈んでしまっては、 元も子もないのだ…。 なんて、ことを考えながら… 冬物の洋服を整理していた。 そして、今年は、服だけでなくて、 もういらないものを、思い切りよく捨てようと決意した。 しかし、私にできるか… やってみようと思う。 |
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