■2025年04月23日の「今日のことば」■
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![]() 美学といえるかどうかわかりませんが、 「与えられた枠を使い切らない」 ということを1つの信条としています。 どういう意味かといいますと、 ここまでやってもいいという権限、権利を 与えられていることでも、 その効力を最大に使用することにこだわらず、 少なめに享受することです。(略) 昔は世間一般にいまよりも少しゆとりがありました。 庶民も慎ましく、何ごとも枠まで使い切るような 生活感覚ではなかったように思います。 しかし、世相が悪くなって、経済的に生活も厳しくなり、 また競争も激しくなって、道徳の面でも乱れてくると、 誰もが自分の権限、権利ばかりを主張して、 枠いっぱいの余裕のない生活をするようになる。 世の中の趨勢(すうせい)が もたらすところかもしれませんが、 少なくても私は私なりの美学として、 どれだけ自分に与えられた枠、 権限や権利があるとしても、 それを使い切らないことに徹しています。
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上記のようなことが、品性を保ち、
美しい生き方につながると 鍵山さんは考えているそうです。 (上記はそのひとつですが) 権限、権利を自分には与えられていると思い込み、 それを当然のこととして、好き勝手に解釈し、 さらにそれらを拡大解釈し、好き放題に使い込み、 周囲にも振りまき強いて、それが「自分の実力」だし、 「自分はそんなことが許される」 と思っている輩(やから)があちこちにいます。 端から見ていると見苦しく、 「それは法律に違反しているし、 そんなことをして良心いたまないのか? 恥ずかしくないのか?」 と思うのですが、そんな輩は、 そんなことは屁のカッパで、 自分は権限や権力を好きに使うことが、 許される特別な人間だと思っているのでしょう。 「与えられた枠を使い切らない」 与えられた権利、権限は、 自分の力や権力を誇示するために使わない、 そのようなことを守っていきたいと、 私も決めています。 |
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