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■2023年11月26日の「今日のことば」■

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「今日のことば」

安田浩一氏は、こう語った。
「労働者とは「面倒なもの」です。
 その「面倒」な労働者を
 抱えておける企業が、良い企業です」


そう、労働者は、
外国人労働者に限らず「面倒」なのだ。(略)
その「面倒」な労働者を抱えておける企業が
良い企業であるというのが、安田氏が
学生たちに伝えたかったことだろう。

さて、学生たちは
それをどう受け止めただろうか。
「面倒」な人いっしょにやっていくのは
負担だと思っただろうか。
しかしそう思って「面倒」な人を
排除したいと思うなら、
その自分は「面倒」な人として
生きていくことができない。

そして自分が
「面倒」な人間になったとたんに
社会から排除されてしまうと感じるだろう。
自分で自分を排除してしまうことにも
なりかねない。だから、これは、
「面倒」な誰かとどうつき合うか、
という問題なのではない。

「面倒」な私や
「面倒」な私たちが、
どうやってともに生きていくか、
という問題なのだ。



出典元 呪いの言葉の解きかた
おすすめ度 ★★★★☆  ※おすすめ度について
著者名 上西 充子

まゆの感想
安田浩一氏は、ジャーナリストで、
「ルポ 差別と貧困の外国人労働者」
という本を書いています。
その安田氏が、学生の質問にたいして、
答えたのが、冒頭の言葉です。

なるほど、そうだと思いました。
そして、「面倒」なのはなにも、
労働者だけでなく、人間であること、
そのことだけでも、十分「面倒」
なのではないかと思いました。
生きていれば、あれこれあるし、
自分だって、とっても面倒だしね(苦笑)

だから私は
「面倒」を排除したくても、
とても排除できないし、
「面倒」な隣人も、周りの人も、
排除できないと思うのです。

なんて立派なことを言ってみても、
ついつい、排除したい気持ちがわいてきて、
時に排除したりもするし…
ほらね、ああ、面倒~

こんなあれやこれやの面倒とつき合いつつ、
生きていくのは手間がかかるし面倒ですが、
たぶん…たぶんですが、
その「面倒」が、実は生きている証で
なにかこう、生かされている意味でも
あるのではないかと思うのです。

面倒の先に、達成感があったり、
ほっこりがあったり、わくわくがあったり、
あれやこれやのいいこともあるしね~
「ああ、面倒くさっ、
 なんでこんなことしなくちゃいけないの」
なんてブツブツ言いつつ、
「面倒」とつきあっていくようですね~

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