■2023年01月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
価値観の合いすぎる人とばかり 関わらないことにしています。 僕が認識する怖さの本質は、 「狭まる怖さ」です。(略) そもそも価値観が合う人とばかり 関わることは、どんどん言葉を必要と しなくなるということでもあります。 考え方や感覚が共有できている、 ということが前提となっているので、 言葉を費やさなくてもコミュニケーションが 成立してしまうのです。 だからこそ、 言葉もどんどん省略されていきますし、 LINEのスタンプのような 言葉ではないものでやり取りが 行われることになります。 こういう鈍さ(にぶさ)が 積もり続けているということを本人は なかなか気づけないでしょうし、 仲間内では、「カワイイ」という言葉で 通じた気になってしまうので、 問題としてなかなか捉えられません。 そして、その状態で、価値観が 合うわけではない人と話すと、途端に 通じなくなってしまうというわけです。 そうなってしまってから、 価値観の合うわけではない人にも通じる 言葉を話そうとしてもかなり難しさを 感じるだろうと思います。
まゆの感想
長江さんは、さらに、
「価値観の合う人とのコミュニケーションを 深めるために 「仲間内だけしか通じない言葉」 が、生み出されるわけですが、 そういう言葉に慣れすぎることで逆に、 価値観の合わない人とのやり取りに 支障がでることにもなるでしょう。 いわゆる「コミュ障」と呼ばれる状態は、 狭い範囲でしか通じない言葉に依存 しすぎているという面もあるのではないか、 と、僕は感じています」 と言っています。 人間関係だけでなく、仕事場、会社、 家族でも、住んでいる地域でも、 その内だけでしか通じない言葉や話、 慣習がありますし、その内にだけいると、 それが当たり前や常識になり、 それに依存するようになり、 外の世界は異質に見えます。 すると、外を見ない、あるいは 見えづらくなり、外の世界を 「価値観が違う」「話が通じない」と 排除したり、非難したり、 敬遠しがちになります。 2年前から、東京から他県に 移住した私も、価値観の違いを ときどきひどく感じています。 価値観の違う人とも話すこと、 その内に入ってみること、 また、違和感があっても排除しないこと、 こんなことも今年の課題かな、と 思っています。 |
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