■2022年02月05日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
いまの教育論は、 「子供に何を教え授けるべきか」 ばかりに終始しているように思います。 それは、使うか使わないかわからないような アプリを片っ端からスマホにインストール するようなことです。 そんなことより大切なのは、 将来どんなアプリでもすぐに インストールできるように スマホそのものの性能を上げて おくことではないでしょうか。 むしろ 「手元には1本のナイフしかない。 これを使って、どんな道具をつくり出し、 どうやって森の中で生き延びる?」 というようなことを考える訓練を 積むことこそが、グローバルな人材に 必要な力の育成には重要なのではないか、 と私は思います。(略) だからといって子供たちに あれもこれもと教えこもうとするのは 子供たちにしてみればありがた 迷惑以外の何ものでもありません。 あれもこれもと与えすぎることは、 逆に子供たちの「生きる力」を そぐことになりかねません。
まゆの感想
この本の中に書かれていた、
新宿区の海城中学高等学校の 現校長柴田さんのことばです。 三菱商事で長年海外駐在員をし、 グローバルな世界を体感してきて、 教育現場に入られたそうです。 柴田さんは、 グローバルな世界を生きぬいていく 「生きる力」を身につけるには、 「基礎学力、一般教養、普通の勉強、 読書、ユーモア感覚、チャレンジ精神」 が大切だ言っています。 そして、 「その場その場で自分が生きていくうえで 必要なものを自分で見極めて、 どうやったらそれを手にすることが できるかを考え、そのための努力を 続けることができる力こそが 「生きる力」です」とも。 だから、例えば、親が 「英語ができなく悔しい思いをしたから、 お前には同じ思いをさせたくない。 だからとにかく英語だけはやりなさい」 と親が子に押しつけるのは、 反発を買うかも知れず、 無理に与えすぎてはかえって 「生きる力」を押さえ込んでしまう ことにもなると言うことでした。 あれもこれもと与えるより、 「自ら考える力を養う」ような きっかけを与えることの方が、 大切なのかもしれないと思うので、 子どもたちには、いろいろチャレンジ させるしかないかなと私は思っています。 |
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