■2021年10月09日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
他者と勝ち負けを争っても、けっして 心が通い合う関係にはなりません。 相手に勝ったとしても、 支配-被支配の関係になるか、 反目し合う関係が続きます。 また、屈服させて 相手を支配したとしても、 その相手は、チャンスさえあれば、 いつでも裏切り、復讐を図るに 違いありません。 そして自分が負けに転じれば、 〝相手に弱みを握られた関係〟 になるだけです。 じつは、戦う意識と恐怖は、 背中合わせの関係です。 相手におびえ、相手を認めることが、 負けにつながると思い込んでいるから、 すぐ攻撃的になって、戦う意識を むき出しにするのです。
まゆの感想
何をするにも、何を言うにも、
ありとあらゆることに、 勝ち負けを意識する人がいます。 自分が勝っている、負けたという意識で、 すべてを見ているようです。 どんな場面でも「自分が負けてる」 と思うようなことはイヤらしく、 常に「勝った」という気持ちが、 大事らしい、です。 そのために「負けた」と思うと、 今度は、違うことを言ったり、 違うことで勝ち負けを争ったりします。 知り合いのお医者さまが、 「この頃は、どこかで仕入れてきた知識を ひけらかし、自分の方が知識があるだろう、 という患者がいる。 そういう方に、 「すごい知識ですね~」というと、 勝ち誇ったようにして、医者に勝った、 という顔をする。 病気に勝つより、 医者に勝つことのほうが、 大事なのかと思うよ」 と言ってました。 生きることにおいて、 「勝ち負け」って、 そんなに大事だったかなあ、 大事なのかなあ…などと、 思ったしだいです。 |
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