■2021年04月16日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
アルコールを飲み、酔うと、 抑制がはずれて楽しくなる、能力が高まって 何でもできるような万能感が得られる、 悲しみや不安が鎮まって満された気分になる、 などなど、このような作用を 一度味わった人は、快感を再び得ようとして、 飲酒を繰り返すようになります。 つまり、 アルコールを飲むという行為の根底には、 心地よくなりたい、楽しくなりたい、 万能感を得たい、悲しみを忘れたいといった、 意識の変化を求める気持ちがあるのです。 しかし、 飲み続ければアルコールへの耐性が高まり 同じ量では同じ作用が得られなくなってしまうのです。 ところが人は、一度味わった意識の変化を 手放すことができず、同じ作用を得るために、 アルコールの量をしだいに増やしていきます。 これが依存の形成です。 こうなると、次には脳そのものが アルコールを飲んだときの状態に合わせて 変化していき、ついには、離脱症状 (不眠、手の震え)が出てしまうのです。
まゆの感想
なるほど…
快感や意識の変化を得たいがために、 人はお酒を飲むのかも…と思いました。 ある意味の現実逃避なのかな、とも。 私の周りにも、 深酒をする人は結構います。 たしなむ程度しか飲まない私からみると、 「なぜ、あんなに飲むんだろう。 飲むと何がいいんだろう」とわからず、 飲む量が多いとつい大丈夫だろうかと ハラハラして、言っても無駄と思いつつ、 「この辺りで終わりにしたら」 などと、言ってしまいます。 もちろん、飲む人たちは 「あと、一杯」「まだ、大丈夫だよ~」 と飲み終わりにすることは まずありません(苦笑) だからと言って、 アルコール好きを否定したり、 飲酒を否定するつもりは毛頭ありません。 楽しいお酒の席は好きだし、 食事と一緒に飲むワインとビールは好きだし。 ただ、アルコールだけでなく、 何かと距離を置いて、あるいは、抑制したり、 節度を持ってつきあう、ということは、 快感や意識の変化を感じてしまうと、 思いの外、難しいことなんだな、 と、実感したしだいです。 この本には、 アルコール依存進行度合チェック表 (アルコール依存の段階別特徴)が 添付されていますので、気になる方は、 チェックしてみてくださいね。 |
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