■2021年01月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
デフォルトモード・ネットワークとは、 ぼんやりしているときや何もしていないときに 自動的に活溌になる脳活動(略) このネットワークが 脳の活動維持のために欠かせない役割を 担っていることがわかってきたのです。 なんと、 何もせずにぼんやりしているときの脳では、 意識的な活動や作業をしているときの 15倍ものエネルギーが消費されていることが わかったのです。 これは、脳の消費から言えば、 仕事や作業などの意識的活動よりも、 何もせずボーッとしているときのほうが はるかに重要だということを示しています。 私たちは普段の生活で、 仕事をしたり勉強したり 人とコミュニケーションをとったりといった 活動にばかり価値を見出しがちですが、 じつは脳のとっては、そういう 「活動をしている時間」よりも、 「ぼんやりしている時間」のほうが、 ずっと大切だったというわけです。
まゆの感想
このネットワークをあきらかにしたのは、
アメリカのマーカス・E・レイクル教授。 MRIに映し出されている脳の画像を見ていて、 不思議な反応をする部位があることに気付き、 調べてみると、ぼんやりしているときに 活溌になること、脳の消費量が大きいことが わかったということです。 ではなぜ、ぼんやりしているときに こんなにエネルギーを使うのか。 ・これから起こり出る出来事に対しての準備、 例えば、車のアイドリング機能のように、 いつでも発進できるように待機していて、 この体制をキープするのにエネルギーがかかる ・アイドリングしながら、自分の置かれた状況を モニタリングして、 これまで自分が進んできた道を振り返ったり、 これから自分が進もうとしている道を イメージしたりすることに エネルギーをかけている などではないかといわれ研究が進んでいます。 そして、こういったぼんやりすることが、 脳の力をより発揮するのに非常に重要な役割を 果たしていることがわかってきたのです。 禅、ヨガ、瞑想などが体や脳によいと 言われていましたが、それが科学的にも 裏付けされてきている、ということです。 ぼんやりしているとき、ボーッとしているとき、 頭の中では、いろいろな整理や準備がなされ、 とんとんされてすっきりとして、 脳のつながりがよくなるのかもしれませんね。 時間があるとついつい、 何かをしてしまいたくなりますが、 ただボーッとする時間も意識的につくった方が、 よいのですね。 ほんやり、ボッーとしてみましょう。 意識すると、なかなか難しいですけど(苦笑) 次回は、その他の 脳のつながりをよくするコツなど、 紹介いたしますね。 |
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