■2020年11月04日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
いったい幸福とは何か、ということを 改めて考えてみると、今の時代の幸福とは、 おそらく、豊かであること、 自由であること、平和であること、 便利快適であること、そのように 考える人が多いのではないでしょうか。 豊かであるのは、当たり前、 満ち足りていることが当たり前、 少しでも気に障ることがあると我慢できない。 私もずいぶんいろいろなことに 腹を立てる人間だけれども、私以上に 文句を言う人が増えてきたように思います。 私みたいな怒りんぼですらそう思うんですよ。 どうしてこう、みんな文句を言うのが 好きになったのか(略) じっと見ていますと、 不満と要求のセットなんですね。 私も文句が多いことは十分反省していまして、 その代わりに要求はしないんです。 ただ怒っているだけ、だから、 聞き流してもらえばそれでいいんですよ。 ところが今の人たちは、 こうでなければいけない、こうしてくれ、 そういう要求が多すぎるように思うんです。 何でもかんでも我慢しないで要求すること、 文句があれば何であれどんどん言うこと、 それを自由である、 幸福であると考えているとすれば、 ちょっと違うんじゃないかな、それはむしろ 幸福から遠ざかっているんじゃないかな、 という気がしないでもありません。
まゆの感想
不満と要求がセットになっている…
つまり、不満や文句を言ったら、 「なんとかしてくれるべき」 「何かをしてくれるべき」 と思っている、ということですよね。 だから、不満や文句を言う人の一部は、 大きな声で、ガンガン迫ってきたり、 しつこく何度も何度も言ってきたりして、 要求を押し通そうとしてきますよね。 ただ…その姿をみると、幸福や、 日々の幸せからずいぶん遠いようにみえます。 そんなことは考えていないのか、 要求が通ることが幸せなのかもしれませんが。 もちろん、 不満や文句もあるときはあるし、 要求せねばならないこともあります。 言うべきときにはっきりと言葉にすることは 大事だし、幸福や幸せ感は、 人それぞれだと思います。 けれどもいつも、不満、文句が、 要求とセットになっていて、何がなんでも、 自分の言うことを通そうとすると、 これが満たされなかったとき、 さらに大きな不満、文句になり、怒りになり、 幸福や幸せからは、遠ざかるように思います。 相手も、向こうも言い分があるでしょうし、 すべてが通るわけではないですから、 要求が通ることが当然と思っていたら、 自分勝手なストレスもたまるでしょう。 言って終わり、言ったら忘れる、 言ったら、相手に任せる、 違う対処方法を考え、自分で何とかする、 そんな選択方法やゆとりも身につけた方が、 頭の中も自由だし、相手の自由の守れるし、 断然、幸福に近いように思います。 |
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