■2020年08月19日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
あるところに、幸せな結婚をした男がいました。 毎年クリスマスになると妻の実家に行き、 ローストビーフを食べて皆でお祝いします。 毎年恒例のことなのですが、その男は、妻とお母さんが、 オーブンに入れる前に生のビーフの塊の両端を カットして捨てているのを見ていました。 それからオーブンで4時間ほどローストして 皆で食べます。 結婚して初めてのクリスマスには、 オーブンに入れる前に生の肉の両端をカットして 捨てていることに注意を払いませんでした。 3年目、ようやくその男は聞きました。 なぜ妻もお母さんも、オーブンに入れる前に 肉の両端を切って捨ててしまうのかと。 すると、お母さんは言いました。 「私のお母さんから教えてもらったのよ」と。 たまたまその年は妻のおばあさんもいて、 男は尋ねました。 「なぜおばあさんは、妻とお母さんに、オーブンに 入れる前に肉の両端を切ることを教えたのですか?」 おばあさんは言いました。 「あら。昔ヨーロッパからアメリカに移民してきたとき アパートにはとても小さなオーブンしかなくて、 肉屋からいちばん小さい塊を買ってきても うちのオーブンには入り切らなかったの。それで、 生の両端を切って入れるようになったのだけよ」 これでやっと、この親子は、生の肉の両端を 意味もなくカットしていたということがわかったのです。 これはあなたへの人生のレッスンです。 多くの人々がやっていることで、 群集心理ともいえますが、現状をキープし、 皆がしてきたことを意味もなくただ続けるのです。 それが最良のやり方でなくても、満足度が低くても、 有効でなくても、ただ、今まで他の人皆がやってきた というだけで同じことをし続けるのです。 どうでしょうか。 もう一度、ご自分の行動を考えなおしてみてください。
まゆの感想
思わず、苦笑してしまいました。
「あるある」と。上記のように、 「このようにやって」と言われて、 「何か変だな…」と思いつつ、 そのやり方をし続けていることがあります。 やっているうちに、 「こうした方が、効率的なのにな」 「なんでこうやっているのだろう?」 「私だったら、こうするな」 などと思っているのですが、 みんながやっているので、ただそれに、 従っている、なんてことです。 思い切って、 「こうするのは、どうしてですか?」 と聞いても、あまりはっきりした返事はなかったり、 根拠がわからないこともあります。 もちろん、理由がわかって、 「ああ、なるほど~」とストンと 腑に落ちることもあり、そんなときは、 先人たちの知恵を感じます。 昔はこれがよしとされていたけれど、 なんてことは、食材でも多々あります。 例えば、ゴボウは切ったら水にさらすして使う、 なんてことも、今はさらっと洗い流すの方が 栄養もにおいも逃げない、などなど。 扱い方もやり方も、 今までどおりが絶対なわけではない、 違うやり方があるかもしれない、 無駄がでないかもしれない、 もっといいやり方があるかもしれない、 見直してみて、いい方にしていくのがいいな、 仕事場に見直しをなげかけてみてもいいな、 などと思ったしだいです。 |
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