■2020年06月12日の「今日のことば」■
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![]() がんばっても、自分でどんなに血がでるような 努力をしてもトップになれないという人はいるんです。 でも、トップにはトップの孤独というものがあって、 トップになるのもそういいものじゃないんです。 トップになると、いつか落っこちる。 これはスポーツの世界でもどの世界でも同じで、 次から次へと若い人がやってくる。 いつか追い落とされるということがある。 それにトップとなると駄作を作ることができません。 みんな期待してみるから、軽く気の抜いた小品を 作ることができなくなるんです。 ぼくなんかトップどころか120番目くらいです。 でも120番目でもたいしたものなんですね。 努力ができるということもひとつの才能です。 絵を描くには天からもった何かがないとできない。 でも、それプラス努力も必要。 ぼくのように天賦の才能がなく、 他の人とやっても全部負けるという人は、 やむをえず仕事をたくさんするより仕方がない。 偶然にたくさんの仕事をするようになって、 それでなんとなく追いつくことができるように なったということじゃないですか?
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やなせさんは、さらにこう言っています。
「マンガ家に限らず詩人でも小説でもそうだけど、 マンガ家になりたいと思ったらマンガばっかり 見てたんじゃダメなんです。 他のこともなくちゃいけない。 サッカーでもお料理でもなんでもいい。 それが自分の武器になるんだよね。 たとえばエッシャーは建築家だから 絵の中に建築の知識が入る。 手塚治虫はもともと医者だから、 医者の知識が入る。 水島新司は野球が好きです。 だから野球マンガの名作「あぶさん」が生まれた。 そういうもの武器になるんです。 ですから、本筋以外にやっぱり何かなくちゃいけない。 ぼくの場合はマンガ家だけれども詩とか童話が 好きだったので、そちらの知識はあるわけ。 それが自分の味になっていく。 何か一つ武器を持たなくちゃいけないと思います」 マンガ制作に対する努力も必要だけれど、 マンガだけではなく、他の知識、教養も 大切だということです。 そのとき、自分が好きなものを選んで知識や 教養にすると、自分だけの世界を 作り上げていけるそうです。 医者ありながら落語もする、 銀行マンでありながら手品もする、 なんて方々もおられるので、 確かに、プラスの武器を持てれば、 オリジナリティもですし、強みになりますね。 |
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