■2020年01月20日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
組織における自由と規律のバランスを どうするか、だと思うんですよね。 どこからどこまでを規則や決まりごとで縛り、 どれだけ個人の自由を認めるか。 ラグビーにかぎらず、 日本の組織がどうも窮屈に感じられるのは、 規律の割合が大きすぎるからではないでしょうか。 どうも日本人は、組織の一員となったら、 自分のやりたいことを我慢しなければならないと 無条件に思い込んでいるようなところがあるようです。 組織にもよるのでしょうけれど、ぼくは、 スポーツはそれではうまくいかないと思っています。 よく「チームワーク」と言いますよね。 ぼく、あの言葉が大嫌いなんですよ。 ワークというのは、だれかに命令されて やらされているということじゃないですか。 そんなの楽しくないし、やらされていると思うから、 じゃあ見えないところで手を抜こう、サボろうという 気持ちになるのではないですか。 それで、ぼくは「チームワーク」ではなく、 「チームプレー」と言うようにしています。 これは仕事じゃないよ、遊びなんだって。 遊びだからこそ必死になれるのです。 遊びは真剣に取り組まなければ成立しませんからね。(略) ですから、組織と個人の関係を考えるにあたっては、 まずは、遊び=プレーの概念を全員が共有し、 そのうえで自由と規律のバランスを考えるのが、 ぼくなりのやり方なのです。
まゆの感想
昨年は、ワンチームのラグビー人気に火が付きましたが、
ラグビー日本代表で主将と監督を務め、 「日本で一番、ラグビーを知っている」とも言われた、 平尾さん(2016年逝去)のことばです。 また、こんなことも言っています。 「ラグビーのような競技では、 これまでのように型論で選手をコントロールするより、 練習でクリエイティビティの高い選手を育てて、 ゲームでは選手に判断の裁量権を思い切って与えるほうが、 強いチームをつくりには理にかなっているという 結論にならざるをえないのです。 しかし、日本の選手に 「今日からおまえたちもひらめきでプレーしろ」 と言っても、無理に決まっています。 練習と言えば型から教わることと思っている選手に、 いかにして認識力や判断力を教えていくかは、 今後のコーチングの中心課題となるのではないでしょうか」 これから世界と戦っていくために今後は、 スポーツだけでなく、組織も、教育なども含めて 「自由と規律のバランス」が大切だということです。 今の日本では、自由度4割、規律6割くらいで バランスをとっているようですが、今後は、 自由度をもっと広げていった方がいい、 その方が、生き生きとできるし生きやすい環境にもなる、 ということですが、私もそう思います。 |
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