■2020年01月09日の「今日のことば」■

「今日のことば」

〝知識〟は、得れば得るほど、人を弱体化させる。
その知識が自分にとっていいものなのか悪いものなのかを
考えながら取捨選択していけば弱体化も防げるのに、
今の社会では、知識を誰よりも多く得たものが、
「優秀な人」とされる。
これでは社会全体の弱体化が進むのも
しようがないことといえる。

人を見下したり、差別したり。
そういったこともすべて〝知識〟が元となっている。
〝知識〟を重視する今の社会では、
ひとつのテストで悪い点数を取ったらそれだけで
「ダメ人間」の烙印をおされてしまう。（略）

しかし、窮地に陥ったとしても、そこで救いの手を
差し延べてくれるのは知識ではなく、〝知恵〟である。
ちょっとしたことで落ち込んだり、挫折してしまう人は、
自分がいかに知識に頼っているかをまずは、
見つめなおすべきだろう。
知識は人を弱くするが、〝知恵〟は人を強くしてくれる。
ピンチを脱する鍵は、そんなところにも転がっている。

		出典元	ピンチの本質
		おすすめ度	※おすすめ度について
		著者名	桜井 章一

まゆの感想

いわゆる「頭でっかち」になっている人は、
自分が知っている、得ている情報や知識を、
生きぬいてきた知恵や、現場の知恵より
重要視する傾向があるように感じます。
また、自分に知恵があると思い込んでいる人は、
知識を否定しがちな傾向があるとも感じます。

でも、それだともったいないあ～と思うのです。
知識＋知恵で、自分の中に蓄えていったほうが、
大きな力となると思うからです。

知識を得ることは楽しいし、昨今では、
今までこうだと言われてきた科学的な知識や、
歴史でさえも、根底から覆されることも多いので、
新たにわかってきた知識を得ることも、とても重要だと思うし、
また、今まで得られてきた深い知恵にも学ぶことが今後、
生き抜くための自分の底力になっていくと思うからです。

知識は常に得つつ、取捨選択し咀嚼し、
知恵は誰からから教わったり、実際に経験して学んで、
自分にも、周囲にも役立つものとして
身に付けていけるといいなと思っています。