■2019年10月10日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
師匠立川談志の晩年の口癖は、 「愚痴ってとても大事なんだよな」 というものでした。 愚鈍の「愚」と、痴情の「痴」という、 忌み嫌うべき言葉が2つも用いられている「愚痴」。 たしかに、嫌な響きではありますが、 「人間には、こんな唾棄(だき)すべきような言動があるから、 それでガス抜きにもなり、日常を円満に送ることが できるんだ」 ということを師匠を言いたかったのでしょう。(略) 身体の老廃物同様、 自慢話、愚痴、悪口は「心の澱(おり)」ともいえます。 自慢話も愚痴も悪口も、程度の問題はありますが、 日常生活上、誰にとっても不可避なものといえるはずです。 この3つをのべつ垂れ流していれば、 そりゃ誰も寄りつかなくなるのは目に見えていますが、 避けられない以上、上手に向き合うようにしたほうがいい というのが、談志曰く 「愚痴ってとても大事なんだよな」 ではないでしょうか。 便秘が病気の引き金になる可能性があるように、 嫌うあまりに、「精神的な便秘」 になってしまうのも怖いと思います。 生活するば、ゴミが出るのは当然です。
まゆの感想
ついつい愚痴ってしまうこと、ありますよね~
愚痴っている自分に気がつき、嫌になったりしますが、 でも、たまには愚痴のひとつやふたつも言わないと、 やっていけない、と思ったり。 逆に誰かの愚痴をえんえんと聞かされて、 愚痴を言う誰かの息抜きかもしれませんが、 うんざりすることもよくあります。 愚痴は確かに、 人の中の何かのはけ口なんでしょうね~ 愚痴を言って、何かを吐き出したいのでしょうね~ 愚痴を吐き出してすっきりして、 「また、これからがんばろう」とか、 「ま、こんなこともあるね」と気持ちが落ち着いたり、 「自分なりに問題解決していこう」と思えるならいいのですが、 なかなかそっちの方には向かわず、愚痴を引きずり、 ますます愚痴を言い出す人もいます。 「愚痴」の深さ、貯め具合など、 言う人の性格などもあるのでしょうね。 重い愚痴でなく、できれば、 明るい愚痴で軽くいきたいと思ったしだいです。 |
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